Amazon Web Services(AWS)は、ユーザーによる自然言語での問い合わせに応じてデータを可視化するビジネスインテリジェント(BI)ツール「Amazon QuickSight Q」の一般提供を開始したと発表した。例えば、営業担当者がこのツールに「私の営業実績はノルマに照らし合わせるとどうなっているか?」と質問すると、関連データを用いたグラフが表示される。
QuickSight Qは2020年の「re:Invent」カンファレンスで発表された。Amazonが従来のBIツールに挑む取り組みを強化したものとなる。
QuickSight Qは機械学習(ML)を用いて、質問と、業務データとの関連を自動的に理解し、数秒以内に回答と適切な可視化をもたらしてくれる。また、キーフレーズや業務用語の自動補完機能も提供する。さらに、QuickSight Qはあらかじめ作成しておいたダッシュボードやレポートに依存しないため、ユーザーの質問は特定のものに限定されない。
ユーザーは、QuickSight Qの質問理解能力と回答をエディターツールで洗練させることで、従来必要だった、自然言語による問い合わせに先立つデータ準備作業を排除できる。QuickSight Qを支えるMLモデルは、さまざまな分野(営業報告や、広告/マーケティング、金融サービス、ヘルスケア、スポーツ分析など)のデータを用いてあらかじめ訓練されているため、複雑な業務用語も理解できる。
QuickSight Qは、2016年にリリースされた、Amazonの「QuickSight」クラウドサービスに対するコンパニオン機能となる。ユーザーはこのサービスで、AWSやサードパーティーのデータソースから入手したデータからのチャートやグラフ、テーブルの作成といったデータの可視化がより簡単に実行できるようになる。
Amazon QuickSight Qは現在、英語の質問に対応している。米国東部(オハイオ) 、米国東部(バージニア北部) 、米国西部(オレゴン)、欧州(フランクフルト)、欧州(アイルランド)、欧州(ロンドン)でAmazon QuickSightを稼働させている顧客を対象に一般提供されている。さらなるリージョンでも近く利用可能になる予定だ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)
AWS、自然言語で問い合わせるBIサービス「Amazon QuickSight Q」を一般提供 - ZDNet Japan
Read More
No comments:
Post a Comment