第17回氷見キトキトウオーキング(県ウオーキング協会主催、富山新聞社特別協力)は31日、氷見市内の2コースで行われた。愛好者約300人が万葉集に詠(よ)まれた景勝地や、まんがキャラクターのモニュメントや絵が点在する中心街などを巡り、氷見の魅力を体いっぱいに感じた。
参加者は、ふれあいの森大芝生広場を出発。12キロの「史跡と白砂青松の海岸めぐり」では、布勢水海(ふせのみずうみ)(現在の十二町潟)や松田江浜を眺めながら歩いた。国史跡の柳田布尾山古墳、樹齢約千年の国天然記念物の大イチョウで知られる真言宗上日寺を通り、氷見の歴史の深さにも触れた。
6キロの「ふれあいの森とまんがロード」では、市出身の漫画家藤子不二雄Ⓐさん(元富山新聞記者)の「忍者ハットリくん」モニュメントなどを楽しんだ。潮風ギャラリー前を通り、今年3月に完成した朝日山公園「見晴らしの丘」も歩いた。
昨年は新型コロナウイルスの影響で中止になり、2年ぶりの開催となった。感染防止のため、富山、石川県民に絞って参加者を募集した。
家族、友人、和気あいあい
各コースでは家族や友人、仲間と一緒に和気あいあいと歩く光景が見られた。新型コロナの感染状況が落ち着く中での開催に安堵(あんど)の声も聞かれた。
3月まで氷見市内の同じ保育園に通っていた児童と保護者15人のグループでは、小学1年の小清水彩心さん(7)が「階段が多くて大変だったけど、友だちと久しぶりに話せてうれしかった」と話した。向山美昭さん(36)は「子どもたちが会話し、楽しそうに歩いてくれた」と目を細めた。
親子で参加した氷見市の山本沙登美さん(39)は「今年は無事に開催されて良かった。歩きながら子どもとじっくり話すことができた」と振り返った。
運動不足の解消を目的に家族4人で6キロに挑戦した氷見市の西朋美さん(45)は「無事に歩けるか心配だったが、街中を歩いて地元の魅力を再発見できた」と笑顔を見せた。
82歳、83歳健脚で完歩
最高齢の参加者となった金沢市の表勝雄さん(83)は12キロのコースを完歩した。大規模イベントの参加は久しぶりといい「海の香りや潮風を体全体で感じられる良い大会だと改めて実感した。また参加したい」と笑顔を見せた。
氷見市内で最高齢の星塲誠二さん(82)=鞍川=は約3時間で12キロを歩いた。4年ぶりの長距離で思っていた以上に大変だったというが「知らなかった道があり、新たな発見が多かった。今後は別のコースに挑戦したい」と意気込んだ。
ノルディック講習も
6キロコースでは2本の専用ポールを持って歩く「ノルディック・ウオーキング」の講習も行われた。県ノルディック・ウオーク連盟の竹律穏指導員が講師を務め、参加者約10人に対し、ポールを使ったストレッチや体に負担を掛けない歩き方を伝えた。
竹指導員は「ポールを使うことで普段のウオーキングよりきれいに歩くことができる」と伝えた。
林市長も参加
林正之氷見市長は6キロコースで参加者と一緒に汗を流した。
この日は市内でイベントが目白押しで合間を縫って駆け付けた。林市長は「来年は全国から大勢の人に参加してもらい、風光明媚(めいび)な氷見を楽しんでほしい」と新型コロナの収束を願った。
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