Rechercher dans ce blog

Saturday, December 25, 2021

【アウトドア キャンプ 自然と生きる】森と水に親しめる空間 四季の移ろい満喫 摺上川周辺(福島市) - 福島民報

県北地方の水がめとして豊富な水量をためる摺上川ダム
県北地方の水がめとして豊富な水量をためる摺上川ダム
撮影日には湖上に虹が架かった
撮影日には湖上に虹が架かった
電球がともされ、幻想的な雰囲気に包まれた「FOME BASE」のグランピングサイト
電球がともされ、幻想的な雰囲気に包まれた「FOME BASE」のグランピングサイト
斉藤さん(右)のアドバイスを受けながらバーベキューを楽しむ及川さん(中央)と伊藤さん
斉藤さん(右)のアドバイスを受けながらバーベキューを楽しむ及川さん(中央)と伊藤さん

 福島市飯坂町茂庭の摺上川上流に摺上川ダムがある。県北地方の暮らしを潤し、産業や防災にも重要な役目を果たす。川のほとりにある総合アウトドア施設「FOME BASE(ホームベース)」は、食事や宿泊場所のサービスを受けられるキャンプ「グランピング」などを楽しめる。

 広大なダム湖は「茂庭っ湖(もにわっこ)」の愛称で知られ、森と水に親しめる空間となっている。

 長さ718・6メートル、高さ105メートルの堤体を歩くと、豊かな水をたたえた湖面と周囲の山並みを見渡せる。都市部にはない開放感と四季折々の自然の移ろいを満喫できる。撮影日は時折り、雨が降るあいにくの空模様だったが、湖上に虹が架かる幸運にも恵まれた。

 山形県との県境に近い摺上川上流に2005(平成17)年9月に完成した。洪水防止や上水道の供給など複数の役割を持つ多目的ダムだ。国土交通省摺上川ダム管理所によると、ダムの建造には粘土や砂利、岩石を積み上げた「中央コア型ロックフィルダム」という構造を用いている。総貯水容量は約1億5300万立方メートル。貯留された水は県北地方の三市三町(福島、二本松、伊達、桑折、国見、川俣)に水道水やかんがい・工業用水として送られる。

 駐車場に隣接するインフォメーションセンターでは、立体模型や説明パネル、モニターなどを通してダムの役割や機能、建設工事の経過、水没した集落の歴史を学ぶことができる。周辺には水遊びを楽しめる「梨平公園」や公共温泉施設「もにわの湯」などの観光スポットもある。

■冬キャンプにいかが 設備充実、景観も楽しめる

 「FOME BASE」は、大人から子どもまで幅広い年代が気軽に自然に触れ合えるとして人気だ。通年営業のため、近年話題の「冬キャンプ」にも対応している。

 施設は四季折々の自然を味わってもらおうと、2017(平成29)年4月にオープンした。ソファやベッドを備えた大小四種類のグランピング用テントを貸し出しており、手ぶらで出掛けても野外生活を体験できる。テントはストーブで暖を取れる上、電源も備える。換気にも配慮している。敷地内に炊事棟や管理棟、水洗トイレを完備し、食材・調理機材付きのバーベキュープランも提供している。

 日没後の景観も自慢の一つだ。流木を組み合わせたアーチやツリーハウス、テントなどの構造物がライトに照らされ、暗闇に浮かび上がる。幻想的な雰囲気はインスタグラムなど会員制交流サイト(SNS)上での情報発信にもぴったりだ。

 代表の斉藤健哲(たけのり)さん(39)は「冬場は夏とは違い、人も少ない。星空や澄んだ空気など、冬ならではの自然の良さを満喫してほしい」と呼び掛けている。

■BBQ、グランピング体験

 「FOME BASE」では福島市観光交流推進室の及川陽子さん(28)と伊藤宏光さん(25)に、バーベキュープランの調理やグランピング用テントでの過ごし方を体験してもらった。

 食材は黒毛和牛のサーロインや牛肉のイチボ、鶏肉のハーブチキンなどボリュームたっぷりの六種類の肉と地元産の野菜、果物。炭火の火力が安定するのを待って次々と食材を網に乗せ、焼きたてを味わった。ファイヤースターターを使い、まきを燃やす火おこし作業も体験した。

 「キャンプめし」として、飯坂町商工会員の山田美香さん(36)の指導で「いか人参チヂミ」づくりなどにも挑戦した。タマネギやニラなどおなじみの具材に、郷土料理の「いか人参」を加えて焼き上げた。

 調理後はテントに入り、内部の温かさや広さを体感した。及川さんは「テントは広くてすてきな雰囲気。調理や宿泊のための設備が充実している。キャンプ道具を持っていなくても快適に過ごせる」と魅力を感じていた。

■FOMEBASE(ホームベース)

▽営業期間=通年営業(不定休)

▽営業時間=午前9時~午後5時

▽入場料=1泊2日キャンプ:大人(中学生以上)は平日1000円、土曜日曜1500円。子ども(小学生)は500円、未就学児は無料。デイキャンプ(日帰り)コース、ハイシーズン料金もある

▽駐車料金=1台1000円

▽グランピング用テントレンタル料=1張り2万円~2万4000円

▽キャンプサイト利用料=宿泊は入場料込みで平日が3000円から、土曜・日曜は4000円から。日帰りは1000円から

▽バーベキュープラン=食材費、設備使用料込みで1人前が3000円、4000円、5000円のプランがある

▽住所=福島市飯坂町茂庭字中川原11の1

▽アクセス=東北自動車道福島飯坂ICから13号国道などを通り、車で約20分

※利用は事前予約制、料金はいずれも税込み

ストーブを完備し、冬でも快適に過ごせるグランピングのテント

Adblock test (Why?)


【アウトドア キャンプ 自然と生きる】森と水に親しめる空間 四季の移ろい満喫 摺上川周辺(福島市) - 福島民報
Read More

No comments:

Post a Comment

【東京・西池袋】自然環境保全活動を推進する日本ナショナル・トラスト協会が、「ナショナル・トラスト全国大会」を12月7日に開催。申込を受付中(2024年11月21日)|BIGLOBEニュース - BIGLOBEニュース

[unable to retrieve full-text content] 【東京・西池袋】自然環境保全活動を推進する日本ナショナル・トラスト協会が、「ナショナル・トラスト全国大会」を12月7日に開催。申込を受付中(2024年11月21日)|BIGLOBEニュース    BI...