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Sunday, January 16, 2022

「日本自然保護大賞2022」の授賞者が決定! - PR TIMES


公益財団法人日本自然保護協会(会員約2万4千人、理事長:亀山 章)は、自然保護と生物多様性保全に大きく貢献する取り組みに対し、その成果と尽力を表彰する「日本自然保護大賞」の2021年度授賞者を決定しました。
 
  • 日本自然保護大賞とは
公益財団法人日本自然保護協会は、「自然保護憲章」制定40周年にあたる2014年に、日本の自然保護と生物多様性の保全に大きく貢献した取り組みを表彰する「日本自然保護大賞」を創設しました。本賞では、地域性、継続性、専門性、先進性、協働の観点から、生物・生態系の研究、自然保護の実践、環境教育の推進などの優れた活動に賞をお贈りしています。

第8回となる今年度は、SDGsや生物文化多様性への関心や行動の高まりなどを踏まえながら、幅広いジャンルから募集し、3つの応募部門に対し全国各地から101件(保護実践部門42件、教育普及部門43件、子ども・学生部門16件)のご応募をいただきました。いずれも熱意にあふれた意義ある活動ばかりでしたが、活動の将来性や社会への波及性などに注目して慎重に審議した結果、3部門につき大賞各1件のほか、選考委員特別賞2件への授賞が決定いたしました。また、13の活動が入選となりました。

*詳細は、当会「日本自然保護大賞2022」ウェブサイトをご覧ください。 
 http://award.nacsj.or.jp/
 

  • 大賞/保護実践部門
コクヨ株式会社、四万十町森林組合(高知県)

結の森プロジェクト ー 環境と経済の好循環を目指して
四万十町の民有林を拠点に、森林保全と地域経済の好循環を生み出す「結(ゆい)の森プロジェクト」を2006年から展開。約100haのモデル林から始めた森林管理は5,425haまで拡大し、すべてFSC®森林管理認証を取得。間伐材家具や結の森ブランド文具を開発して全国販売も行っている。

  
  • 大賞/教育普及部門
里山クラブ可児(岐阜県)

森と人、人と人が繋がり、創り伝える、ふるさと“我田の森”
荒廃していた我田(わがた)の森の整備・保全に20年にわたり取り組み、岐阜県第2号環境保全モデル林に指定されるに至った。森のようちえん、大学のゼミ研究、行政による環境学習講座、企業による社会貢献活動や里山体験ツアーの受け入れなど、多様なセクターとのパートナーシップを着実に広げている。

  
  • 大賞/子ども・学生部門
京都府立宮津高等学校・宮津天橋高等学校 フィールド探究部(京都府)

丹後を駆けるF探のチカラ ー 地域の宝を探し、伝え、作り出す
丹後地域全域で、巨樹や在来のタンポポ、人と自然との関わりを伝える財産を探し出し、その価値を発信。2021年から新たに、住民と協働して子どもが遊べる豊かな川づくり「人・川・ハッピー大作戦」に挑むなど、生徒一同が強い課題意識をもって地域の環境を守る人の輪を広げている。

  
  • 特別賞/選考委員特別賞
手賀沼水生生物研究会、日本電気株式会社(千葉県)

事業所内の湧水池で、多様なパートナーと希少種・普通種を守る
2009年からNEC我孫子事業所内の湧水池で、絶滅危惧種であるオオモノサシトンボの生息維持とゼニタナゴの野生復帰に取り組んでいる。10年超にわたり池内の外来種駆除と在来の生息環境整備に取り組んできたことで、時期・気象条件や外来生物の特性に合わせた効果的な低密度管理を実現しつつある。

 
  • 特別賞/選考委員特別賞
棟方有宗(宮城県淡水魚類研究会、宮城教育大学)遠藤環境農園カントリーパーク新浜(宮城県)

東日本大震災の津波を転機とした仙台沿岸域の田圃環境復元の試み
東日本大震災による津波で生息地を失った在来メダカの野生個体群を取り戻そうと、仙台市沿岸域の新浜地区に半湿地のビオトープと農薬不使用の田圃を新営し、8年ぶりにメダカの野生復帰を実現。メダカ里親活動に250組以上が参加するなど、環境保全をとおした地域内・間交流が広がっている。

  • 授賞記念シンポジウム

日時:2022年3月13日()15:00~17:50
会場:3×3 Lab Future(東京・大手町) YouTubeオンライン配信

受賞者のみなさんから、地域の自然に根ざした、新しい発想や多様な協働による活動の成果をご発表いただきます。各地の魅力あふれる取り組みについてお話が聴ける、とっておきの機会です。ぜひ、お気軽にご参加ください。

<プログラム(予定)>
 15:00 開会
 15:05 選考委員長挨拶、総評
 15:15 受賞者による活動発表(特別賞2件・大賞3件)
 17:00 特別講演 「お酒と生物多様性」(中静 透)
 17:45 閉会挨拶 (受賞活動発表は約20分ずつで、選考委員による講評および質疑応答を含みます)

*シンポジウムの前に、授与式および記念撮影を行います(受賞者・選考委員のみ出席、非公開・取材可)。

<参加方法>
●会場へのご来場:先着50名(無料、事前申込要)
お名前、ご所属、メールアドレスをお申し添えの上、3月9日(水)までにメールもしくはお電話にてお申し込みください。なお、コロナウィルス感染拡大防止のため、来場者数を制限しております。また、感染拡大の状況によっては、ご来場を中止する場合もございますので、ご了承ください。

●YouTubeライブ配信のご視聴(申込不要) 
https://youtu.be/A6W7PB4L56g 
 

  • 入選者(13件、都道府県順)
入選者 都道府県 活動テーマ
北海道美幌高等学校 環境改善班 北海道 オホーツクの自然を守れ!~未来に繋ぐ環境改善~
キヤノンメディカルシステムズ株式会社 栃木県 いきものと共存した企業づくり
群馬県立藤岡北高等学校 群馬県 群馬県藤岡市のヤリタナゴ保護活動
千葉県立松戸南高等学校科学研究部
Team Quad-E
千葉県 水生植物栽培ケージを使った沈水植物再生活動~蘇れ!手賀沼
手作り科学館Exedra 千葉県 駆除の不要な未来のため捨てられる命を教育に活かす科学館の活動
北多摩神道青年会むらさき会 東京都 ~甦れ、むらさきの名のもとに~「神社で紫草復活プロジェクト」
NPO法人自然観察大学 東京都 観察の視点を身につけ広めることで自然や環境への意識を高める
三井住友建設株式会社 東京都 「生態系モニタリング」成果を生かした建設現場の施工と保全教育
富山県ナチュラリスト協会 富山県 高山植物を守る!自然解説員による立山での外来植物除去活動

(入選者続き)

入選者 都道府県 活動テーマ
大森奥山湿地群を守る会 岐阜県 岐阜県可児市丘陵湧水湿地群に生息生育する希少な動植物保全
岐阜県立岐山高等学校 自然科学部生物講座魚班 岐阜県 長良川に住む外来魚の生態調査と伝える活動
NPO法人奥雲仙の自然を守る会 長崎県 「奥雲仙田代原」地域で取り組む保全活動
都留 俊之 大分県 初任者研修に導入した自然と人とのかかわりを学ぶ自然体験活動
  • 「日本自然保護大賞2022」の事業概要 
主催:公益財団法人 日本自然保護協会
協賛:経団連自然保護協議会
後援:環境省、国際自然保護連合日本委員会(IUCN-J)、2030生物多様性枠組実現日本会議(J-GBF)、自然保護憲章普及協議会
協力:エコッツェリア協会(一般社団法人 大丸有環境共生型まちづくり推進協会)

応募部門
【保護実践部門】
 市民、大学生、専門家、企業、行政などがそれぞれの立場と特性を活かし、具体的な自然保護の実績をあげた活動、研究
【教育普及部門】
 自然観察をはじめ、広く自然保護を目的とした教育・普及活動
【子ども・学生部門】
 小学生から高校生まで、子どもが主体的に取り組んだ活動、研究
*上記の大賞3部門のほかに、該当者がいる場合は特別賞として「沼田眞賞」「選考委員特別賞」を授与
 

沼田眞(ぬまたまこと)博士は、生態学者として自然保護の重要性を科学的に説き、日本自然保護協会の元会長として自然を守ることの大切さを訴え、日本の自然保護を国際的な水準に高めました。沼田博士の志を未来に伝えていくにふさわしい実績や科学性をもった活動に、特別賞として「沼田眞賞」を授与します。

・応募方法:自薦・他薦を問わず、複数の部門に応募可
・選考方法:日本自然保護協会事務局による一次選考を経て、選考委員による最終選考会で審査
選考ポイント:地域の自然の特性に根ざした活動、継続の価値や意義がわかる活動、高い専門性に基づいた活動、新しい技術やアイデア、枠組みを活かした活動、多様な主体の連携や協働のある活動

・選考委員:
 亀山 章   
 (日本自然保護大賞選考委員長/日本自然保護協会理事長/東京農工大学名誉教授)
 イルカ    
 (IUCN親善大使/シンガーソングライター/絵本作家)
 神谷 有ニ  
 (株式会社山と溪谷社 自然図書出版部部長)
 谷口 雅保  
 (積水化学工業(株)政策調査室)
 中静 透 
 (国立研究開発法人森林研究・整備機構理事長/森林総合研究所所長)
 吉田 正人  
 (筑波大学大学院教授/日本自然保護協会専務理事)

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