味のある脇役としてドラマや映画で活躍した俳優で自然保護活動にも取り組んだ柳生博(やぎゅうひろし)さんが十六日、老衰のため死去した。八十五歳。茨城県出身。家族葬を行った。喪主は次男宗助(そうすけ)さん。後日お別れの会を開く予定。
俳優座養成所を経て、一九六一年に今井正監督の映画「あれが港の灯だ」に出演。ドラマ「飛び出せ!青春」の教師役で注目され、NHK連続テレビ小説「いちばん星」の詩人野口雨情役で人気を集めた。NHK大河ドラマ「炎立つ」、映画「ミンボーの女」、ドラマ「やすらぎの刻(とき) 道」など出演作多数。
温和なキャラクターで親しまれ、クイズ番組「百万円クイズハンター」の司会や「平成教育委員会」の解答者などでも活躍。動物番組「生きもの地球紀行」のナレーションも担当した。
自然保護活動に精力的に取り組み、山梨県の八ケ岳山麓で雑木林を育て、レストランとギャラリーを併設した「八ケ岳倶楽部」を開いた。二〇〇四年から「日本野鳥の会」の会長を務めた。
妻は俳優の二階堂有希子さん、長男は園芸家の柳生真吾さん(一五年に四十七歳で死去)。著書に「森と暮らす、森に学ぶ」など。
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