建築面積は約2007平方メートル。スノーピーク本社やキャンプフィールドと隣接しており、徒歩で行き来できる。日本三百名山の1つである粟ケ岳の眺望を楽しめる露天風呂や、焚き火を囲むような感覚で楽しめるサウナを中心に、宿泊施設やレストラン、ショップなどを併設する。宿泊には予約が必要だが、温泉やレストランは日帰りで利用できる。
15日の開業に先立って行われた開業式典には、スノーピーク代表取締役社長の山井梨沙、設計を手がけた建築家の隈研吾らが出席した。
開業式典での鏡開きはスノーピークらしくキャンプに使うペグハンマーで行われた(スノーピーク提供)
山井社長は「温浴施設は、2011年にこの本社のあるHEADQUARTERSを開業した当初からの強い思いだった。この施設での自然体験を通して、スノーピークが掲げる『人間性の回復』という価値観を体感してもらえると思う」とコメント。
続いて隈氏も、「キャンプのイメージから薪を資材に使おうと考えた。スノーピークの哲学と燕三条が誇るものづくりが合体したような施設で、これからの時代を引っ張っていくものになったと思う」と述べた。
そんなスノーピークが胸を張る施設の内部を、開業前日に撮影した写真とともに詳しく紹介していこう。
最高の眺望。温泉は天然掛け流し
冬の景色(スノーピーク提供)
まずは温浴施設から。入り口からすぐのフロント機で入場券(1600円、タオル付き)を購入して地下へ。脱衣所を抜けて浴場へ進むと、あの温泉特有のやされる香りがほのかに漂ってくる。
男湯・女湯(日替わり)それぞれに内風呂と露天風呂があり、どちらの浴場からも目の前には雄大な粟ケ岳が広がる。抜群の開放感だ。
泉質は弱アルカリ性単純温泉で100パーセントの自家源泉掛け流し。温泉を掘る際の建設工事で出た土は、炭を混ぜて色を変えたり、赤土そのままを生かしたりしながら、施設の壁の左官仕上げに使われているという。
入浴やサウナに疲れたら、広いデッキで外気浴もいい。夜になると館内の明かりはより落とされるため、施設の周りはほぼ真っ暗に。これからの季節、晴れた日には露天風呂に入りながら星空を眺めるのもいい。
サウナは、「焚き火」をイメージしたサウナストーンを円形に囲むデザイン。サウナ室の一角がガラス張りになっていて、ここでも自然を満喫できるつくりだ。
温度は85度くらい。ダークな木材と景色のコントラストがいい
水風呂は、サウナーたちの「頭まで潜りたい」というリクエストに応えて、奥は1.2メートルという深さに
同じ階には、食事や喫茶ができる「Snow Peak Eat」が。奥の席は湯上り処としてくつろげる座敷スタイルだ
1階には、スノーピークの製品や土産物を販売するショップや「Restaurant雪峰」があり、「神楽坂 石かわ」の石川秀樹氏が協力した「自然を食べる料理」を提供。和洋のエッセンスを取り入れた一皿からコース料理まで選ぶことができる。
一階のショップではアメニティも購入可能。お酒や食品などおろし金や爪切りなど燕三条の特産品なども並ぶ
「Restaurant 雪峰」からも、美しい景色が見える。奥には4人テーブルが2つある全面ガラス張りの個室も
温浴施設やレストランは宿泊なしでも楽しめるため、キャンプ後の疲れを癒すのにも良さそうだ。
スノーピークの複合型リゾートが燕三条に ラグジュアリーに自然を愉しむ - Forbes JAPAN
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