商船三井は5月12日、認定特定公益信託「公益信託 商船三井モーリシャス自然環境回復保全・国際協力基金」が初年度助成対象プロジェクトを決定し、助成金給付を4月末から開始したと発表した。
初年度の募集では、在モーリシャスの団体や本邦研究機関・団体などが多数応募。本基金運営委員会による公正な選定の結果、「自然環境回復保全プロジェクト」、「地域社会貢献プロジェクト」の2部門計11件のプロジェクトに対して資金提供を決定した。今回の助成金総額は約1億円となる。
同基金は、ばら積み船の座礁事故によって燃料油を流出させたモーリシャス共和国の自然環境回復・保全と地域社会への支援活動の一環として2021年11月に設立されたもの。同国内での自然保護活動や、地域社会に貢献する活動に対する支援を行うことによる持続可能な経済発展や文化促進が目的。モーリシャスのマングローブ林、サンゴ礁などの豊かな自然や生態系の回復・保全、固有種を含む野鳥や渡り鳥の保護・研究活動のほか、経済の基盤となる水産業、観光業、文化活動の発展を支援する。
商船三井は同基金に約5億円の拠出を予定(2020年9月に計画を発表した総額8億円規模の基金の一部)。同基金の運営は受託者である三井住友信託銀行に委ね、広くあまねく公正に助成を行うとのこと。一般法人・個人からも寄付可能で、プロジェクト期間は1~5年間としている。
商船三井/モーリシャス自然環境回復保全へ助成金給付を開始 - LNEWS
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