秋田県内の文化活動を応援する企画「スポットライト～ブンカのチカラ」。独自の技法で秋田の自然を表現する由利本荘市の画家・大須賀勉さんを紹介する。
秋田県由利本荘市のアトリエで作品の制作に取り組む大須賀勉さんは、画廊デビューしてから12年のキャリアを持つ。
背景は日本画、人物は油絵、和紙をもむことで出来るしわを利用するなど、さまざまな画材・技法を組み合わせ新たな表現方法を模索してきた。
白銀の鳥海山をモチーフにした作品は、絵の具で山肌を描いた上に銀箔(ぎんぱく)を施し、研ぎ出す独自の技法で制作されている。
画家・大須賀勉さん：
「時間帯によって作品の趣が変わってくる。朝の光で見る状態と夕方の光で見る状態で時間の移ろい、実際の景色と風景の移ろいが作品から感じられる」
大須賀さんは絵画を学んだ専門学校時代、個性をどのように作品に反映させるか悩んだという。
画家・大須賀勉さん：
「地元、秋田に戻って来て、自分を癒すために風景画を描いてみたら周りの人が共感して見てくれた。それが自分の個性。子どもの頃から生まれ育った景色が自分の宝として、作家として成立させてくれる」
個展のたびに30点ほどの新作を手掛け、年間で100点以上を生み出してきた大須賀さん。今回、香川県高松市の百貨店で開いた個展でも、ふるさとの海を描いた新しい作品を出品した。
画家・大須賀勉さん：
「秋田の景色・風景、生まれ育った所の大切さ、ありがたさが皆さんの中にもあると思うので、作品を通じて感じてもらえれば」
画家としての個性を引き出した秋田の自然に囲まれ、大須賀さんはキャンバスに向かう。
独自の技法で秋田の自然を表現 画家・大須賀勉さん 秋田・由利本荘市 - FNNプライムオンライン
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