
国際的な学術組織「国際地理学連合」(IGU)が今年から新たに設けた賞に、札幌市の小野有五・北大名誉教授(74)=自然地理学=が選ばれた。千歳川流域の治水事業をめぐり、1980年代に計画された千歳川放水路計画に反対して、自然環境を守る遊水地を提唱して実現につなげたことが評価された。
小野さんは「科学者として、自分の研究を社会にいかす活動が認められてうれしい」と喜んでいる。
小野さんが受賞したのは「顕著な実践賞」。創立100周年を迎えたIGUが今年から新設し、地理学の研究成果を社会貢献に役立てた科学者に贈られる。小野さんと英国や中国などの4人が受賞し、7月にパリで授賞式が開かれた。
受賞理由に関わる千歳川放水路計画は、82年に北海道開発局が立てた治水対策だ。
石狩川に合流して日本海に注…
千歳川の自然守る遊水地提唱 北大名誉教授、国際地理学の新賞受賞 - 朝日新聞デジタル
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