富山のサウナといえば北陸の大御所「スパ・アルプス」が有名だが、それ以外にも実は個性豊かなサウナが無数にある注目エリアだ。日本全国を駆け巡るサウナフォトジャーナリスト・オグ裸と、その甘言に誘われたライターさとうが、富山の最新&レジェンドサウナに汗を流す。
立山連峰が如く峙つベンチで浴びる熱気は格別!
サウナに〝登る〟見た目も中身も立山
「とにかく全部、立山にこだわろうと思って!」
富山市内からクルマで40分ほど。立山連峰の麓に位置する「立山サウナ」の代表・碓井綾さんは、笑顔でそう語った。
この立山サウナ、屋外に建てられたサウナ小屋に、なんの事前情報もなく入ったならば、きっと驚くに違いない。
サウナベンチのデザインが、あまりにも独創的なのだ。普通、サウナベンチといえば、高いの低いの様々ではあるが、正面から見ればその段は必ず平行と決まっているものだ。
ところが、立山サウナのベンチは、何と立山連峰の稜線を模したデコボコ型なのだ!
「サウナ小屋も立山にひっかけて、何かできないかな~って思ってたんですけど、立山だったらもう山みたいにすればいいじゃんって。このアイデア、ほかにないわ!! って。サウナに入ると『どこ座ろうかな~』ってなると思うんですけど、それをさらに楽しんでもらえるだろうって。それでベンチに山の名前書いちゃったら、もう絶対おもしろいわ~って。ハ~イ!!」(以下、碓井さん)
実際、このサウナに入れば、この独創的ベンチが、ただの〝おもしろい〟だけではないことに気づく。
平行のベンチに比べて、その様々な標高差による体感温度差のバリエーションの豊富さ。
そして『剣岳』と書かれた、ちょっと独立してそびえるベンチには、サウナストーブに背を向けた体勢でもリラックスして座れ、サウナストーンからあふれ出る輻射熱を背中でジンワリと味わうこともできる。
何より、その剣岳と少し離れた『大汝山』に座れば、頭頂は天井スレスレ。室内の熱の一番おいしいヤツをガツンと味わえる。
そして、立山にこだわっているのは、このオリジナルなベンチデザインだけでは当然ない。
薪サウナストーブを取り巻くように積まれたサウナストーンも、
「立山のずっと上のほうに出入りしているスタッフがいるんで、そこから取ってきてもらった立山の石です」
それどころかサウナ小屋自体が、この一帯に生える立山杉で作られているわ、入り口のドアの把手は、立山の河原で拾った流木を使っているわ。
「ちなみに、建てたのも地元・立山の大工さん」
って、どこまで立山なんだ!
最高峰は剣岳と大汝山。その両峰に座れば、頭は今にも天井に届かんばかり! 熱め好きのベストポジション。そのすそ野には寝ころがれるベンチも!!
『立山サウナ』代表の碓井綾さんと愛娘さん。「パチパチと薪の爆ぜるサウナ室の音もぜひ味わって欲しい」と碓井さん。娘さんはこの齢にして早くもサウナ大好き! サウナ最新世代。
その独特のベンチの形から、『立山サウナ』では、サウナに入ることを〝登る〟とも呼んでいる。よってサウナ室の入り口にかかる札には「登山口」の文字が!
大自然の恵みを全身で感じる!立山連峰が如くそびえるベンチが自慢のサウナ「TATEYAMA SAUNA」空撮レポート|@DIME アットダイム - @DIME
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