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Thursday, October 13, 2022

写真家・高砂淳二氏、日本人初の快挙 自然写真界の世界最高峰『Wildlife Photographer of the Year』で最優秀賞 - ORICON NEWS

 写真家・高砂淳二氏が、自然写真界で世界最高峰となるイギリス・ロンドン自然史博物館(大英自然史博物館)主催『Wildlife Photographer of the Year』自然芸術部門において日本人初となる最優秀賞を受賞した。

『Wildlife Photographer of the Year』自然芸術部門で最優秀賞を受賞した作品『Heavenly flamingos』

『Wildlife Photographer of the Year』自然芸術部門で最優秀賞を受賞した作品『Heavenly flamingos』

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 『Wildlife Photographer of the Year』はロンドン自然史博物館が主催する、大自然をテーマにした世界で最も権威のある写真賞の一つ。1964年にスタート、2022年で第58回となる。毎年、世界の自然写真家たちが貴重な生態や決定的・美的瞬間を競い合い、何万点もの作品から数点最優秀賞が選出される。全16部門で、2022年度は世界から3万8000以上の応募があった。 自然芸術部門は自然の美しさ、この惑星の美しさを最大限表現している作品に与えられる賞。地球の環境が変化する中、多くの人の地球への関心が高められるようにという想いが込められている。

 今回受賞した写真の作品名は『Heavenly Flamingos』。南米ボリビアの標高3700メートルにある「ウユニ塩湖」では、雨季にだけ塩原に雨が浅く溜まる。運よく風がピタッと止み、湖面が完璧な鏡状態になったある日、静かに羽を休めるフラミンゴに遭遇。フラミンゴは人の気配に敏感で、少しでも驚かせてしまうとすぐに飛び去ってしまうため、遠くから時間をかけて少しずつ近づき、夢のような光景をカメラにおさめることに成功したという。

 高砂氏は「標高3700mであるため、立ったりしゃがんだりしながら接近したことで、酸欠による頭痛や立ち眩みなどを起こしながらの撮影だった」と回顧。ウユニ塩湖には10年間にわたり6回訪れているが、フラミンゴは遠くで飛んでいるのを見かけるだけだったが、今回は千載一遇のチャンスを逃さずに撮影。「いろんな問題が起きている同じ地球上に、同時にこんな瞬間が存在するということ、そして、この地球はこんなにも美しく宝物のような天体であるということを心から伝えたいと思った」と心境を語っている。

 また受賞にあたり、高砂氏は「自然写真の世界最高峰で、しかも世界で最も知られるアメリカの『National Geographic』誌で活躍している自然写真家たちもこぞって応募し、受賞している写真賞でもあり、この度自分が頂ける事になり本当に光栄です」とコメントを寄せた。

■受賞概要
作品名:「Heavenly Flamingos」Junji Takasago(高砂淳二)
受賞名:Wildlife Photographer of the Year 58
カテゴリー:Natural Artistry(自然芸術部門)

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