松本市最奥の源流を親子で探検―。こう銘打ったイベントが松本市奈川で7月2日に行われる。周辺には乗鞍高原や上高地といった知名度の高い観光地がある中、身近な渓流でずぶぬれになる体験をメインに据える。人口600人弱の地域にある宿泊施設や川魚の養殖といった地場産業の盛り上げも狙いだ。都市部との交流人口を増やしたい思いは各地の山村に共通する願い。その実現に向けて、経験を積んだ地元のアウトドアガイドが自然との橋渡しをする。
主催団体は、ながわ観光協会を前身として、2020年4月に設立された会社「ふるさと奈川」。今回のイベント「奈川リバーアドベンチャー」を皮切りとして、新型コロナ後の集客に向けて自然体験に力を入れていく。
当日は、野麦峠オートキャンプ場に集合した後、貸し出しをするウエットスーツやシューズ、ヘルメット、ライフジャケットなどの服装を確認。近くを流れる赤田沢の河原に移動して、自然木を使った火おこしやイワナの塩焼き作りを体験。イワナは地元の養魚場から提供を受ける。昼食後は、ロープを使って沢に下りたり、滑らかな川底が続く沢で遊んだり、ぷかぷかと浮かんで流れたりして楽しむ。
同市奈川在住で、ガイドを務める関谷健司さん(41)は四季を通じて乗鞍高原や上高地での自然散策などの案内役を務めてきた。今回のイベントでは「親子の新たな絆が生まれる非日常を演出したい。こうした体験を通じて奈川のファンになってほしい」と抱負を話す。
同社の一志千春さん(48)は「7月1日には奈川の歴史の学習会も開催します。豊かな自然に加えて、野麦街道の歴史などに触れるイベントによる集客も目指しています」。こうしたイベントを重ねることで、同社が窓口となる「ふるさと奈川ファンクラブ」のメンバーを増やし、「メンバー間の交流にもつなげていきたい」と話している。
今回の奈川リバーアドベンチャーの参加費は大人9660円、子ども(小学生)6860円。問い合わせは同社観光交流部(電話0263・79・2125)へ。
自然体験でコロナ後の集客目指す 松本市奈川の渓流で親子の絆深めて〈山と人と信州と〉|信濃毎日新聞デジタル 信州 ... - 信濃毎日新聞デジタル
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