環境アセスメントの手続きが進められている北海道釧路市音別町の馬主来沼(パシクルトウ)周辺の大規模太陽光発電事業について、釧路自然保護協会、日本野鳥の会釧路支部など自然保護4団体は20日、蝦名大也市長に計画の中止を求める要望書を手渡した。
釧路自然保護協会の神田房行会長(75)は、小樽市などで計画されていた風力発電事業が昨年中止されたのは、市長が事業反対の意見書を知事に提出したことを事業者が重くとらえた結果だとして、蝦名市長にも中止の意思表示を求めた。
蝦名市長は、事業者が昨年12月、知事に無許可で防霧保安林内で水路を掘るなど森林法に違反して行政処分を受けた件を「誠に遺憾」とした。その上で、市の環境への取り組みが知事意見に最大限尊重されるよう、鈴木直道知事に計画段階環境配慮に関わる意見として回答したことを明らかにした。
神田会長は終了後、記者団に「現地は自然度が非常に高い一級の湿原で、釧路湿原並みの重要な場所。何としても破壊されたくない」と力を込めた。協会は近く事業者と面会して「改めて中止を要望したい」としている。
この計画については、日本生態学会北海道地区会も今月15日、事業の中止を求める意見書を事業者に提出している。【本間浩昭】
北海道・馬主来沼、太陽光発電中止を 自然保護団体、釧路市長へ要望 - au Webポータル
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