「とちぎ子ども自然体験活動ネットワーク」の活動や加盟団体を紹介する「集まれ!ネイチャーキッズ」は、いよいよ最終回。共同代表の遠藤隼(えんどうじゅん)さん(サシバの里自然学校)、真山高士(さなやまたかし)さん(那須高原自然学校)が1年間の活動や今後の展望を語ります。
-新型コロナウイルス禍が落ち着きつつある状況で連載が始まりました。改めて自然体験活動の意義を教えてください。
遠藤 コロナ禍が自然体験活動団体にどのように影響を与えているのか調査したことが、ネットワーク設立のきっかけです。自然体験の機会が失われると環境問題への興味や関心が薄れ、自然離れが進んでしまうと危機感がありました。
真山 自然と触れ合う機会が減ることで感性を養う機会は減ってしまうし、子ども同士の関わりが少ないとコミュニケーション力が乏しくなると考えています。コロナ禍を機に自然体験の大切さを改めて感じましたし、ニーズも増えています。
-本連載で加盟団体とのクロストークを展開しました。新たな発見は。
遠藤 自然体験活動団体の関係者は個人同士が知り合いであっても、ネットワークを構築して一緒に活動するのは全国的に珍しいです。互いの活動や特徴を深く知ることができ、より連携しやすくなりました。
自然学校という名称は同じでも、体験を通じて社会性や人間関係を育むことを重視する団体や、環境保全に重点を置く団体など、子どもや自然との関わり方が異なります。多彩な活動や理念を紹介できました。今後も積極的に発信していきたいですね。
真山 さまざまな障害や疾病、経済的な問題、家庭の問題を抱えた人たちに向けた「スペシャルニーズ」への対応など、社会問題にコミットする可能性も見えてきました。勉強会を開催したことで、子どもの居場所と自然教育が連係する意義を学びました。
-ネットワークの今後の展望を聞かせください。
遠藤 僕たちは自然体験活動を自然や環境問題に触れるエデュケーション(学び)の場と考えていますが、一般的にはまだまだレクリエーション(余暇)と思われています。活動の意義を広く伝えることが重要です。
真山 ネットワークの輪を広げるため加盟団体が課題や情報を共有し、目指す方向をすり合わせていくことはもちろん、より多くの人たちに活動に共感してもらい、支援を続けていただくことにも取り組みたいです。
ネットワークさらに拡大 自然、環境学びの場発信 サシバの里自然学校×那須高原自然学校 共同代表クロストーク |下野 ... - 下野新聞
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