棚田や里山の保全に取り組む神奈川県秦野市のNPO法人自然塾丹沢ドン会は、丹沢山麓の棚田で農業を体験する「2024年丹沢自然塾」を13日に開講する。先着25家族で参加者を募っており、5日まで申し込みを受け付けている(定員に満たない場合は延長)。
来年2月まで土曜日に計10回開く。秦野市名古木(ながぬき)の棚田を中心に月に1回程度、田植えや稲刈り、そばの種まきと手打ちを含む米とそば作りを体験し、東海大教授らとの生き物観察もある。入会金は大人3千円(保険料含む)、小中高生無料。ほかに各回大人500円(収穫祭は千円)の参加費が必要。
ドン会は1992年、片桐務理事(74)らが結成し、都市部と地元住民で構成。農家の高齢化で耕作放棄された棚田を2002年から復元し、14年度の「かながわ地球環境賞・地球環境保全活動部門」を受賞した。「名古木の棚田群」は農林水産省の「つなぐ棚田遺産」に県内で唯一選定された。
会が企画した調査をまとめた「丹沢山ろく名古木 棚田の生き物図鑑」(夢工房)によると、アカハライモリやホトケドジョウなど動物586種、植物252種が確認されている。昔ながらの豊かな生態系が残っており「自然との付き合い方や生物多様性の大切さを感じられる」とPRしている。
関連キーワード
おすすめ情報
丹沢の棚田で農業体験 13日、秦野「ドン会」が自然塾 5日まで参加募集 米とそば作りや生き物観察も:東京新聞 ... - 東京新聞
Read More
No comments:
Post a Comment