ニホンミツバチの飼育に取り組む「自然社中はちの会」が、一緒に活動する仲間を募っている。メンバーはそれぞれに巣箱を持ち、月1回勉強会を開いて情報交換をする。代表の谷口芳徳さん(73)=江北町=は「ハチの飼育を通して自然の恵みを感じることができる。難しいけど楽しいですよ」と呼びかける。
会は10年ほど前に結成し、現在は26人が参加。主に県西部に住む50~80代で、半数が農業をしている。趣味で始める人も多く、ここ1年の間に7人が加入した。
勉強会は毎回場所を変えて開き、3月は伊万里市のトラピスチヌ修道院に集まった。新しい女王蜂が生まれて古い女王蜂が群れの半分を連れて引っ越す分蜂ぶんぽうのシーズンが間近に迫り、メンバーは用意した巣箱に入ってもらうための工夫を教え合った。
ミツバチは花の受粉を助けて植物や農作物を実らせたり、蜂蜜を作ったりしてくれるが、農薬の使用や気候変動などによって減少しているとされる。会の呼びかけ人の松尾清美さん(73)=伊万里市=は「ミツバチを飼うと自然環境の変化に敏感になり、自然に対して謙虚になれる」とし、仲間が増えて環境保護への意識が広がることを望んでいる。
今年から飼育に挑戦している久野千秋さん(76)=大町町=は「ハチが来てくれるのをワクワクしながら待っている。うまくいけば、ひ孫に見せてあげたい」と話していた。代表の谷口さん、電話090(9653)2493。(青木宏文)
ミツバチ飼育しませんか 「自然社中はちの会」仲間募る 佐賀県西部で活動、月1回勉強会 | まちの話題 | 佐賀新聞ニュース - 佐賀新聞
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