渋谷区を拠点に、世界各国の雄大な滝などの風景や野生生物の姿を鮮やかに写す、自然写真家高砂淳二さんの写真展「Dear Earth」が茨城県筑西市の「しもだて美術館」で開かれており、二十日は約七十人の参加者を前に、高砂さんが東京湾の海洋プラスチックごみ問題などを語るトークイベントがあった。
高砂さんはナショナルジオグラフィックから写真集を出版するなど日本を代表する写真家。ダイビング雑誌の水中カメラマンを経て独立し、海外約百カ国で各地の大自然を活発に取材してきた。
会場には、空を鏡のように映すボリビアのウユニ塩湖やペンギンが走り回るフォークランド諸島沿岸など自然の素晴らしさを紹介する作品約八十点が展示されている。
トークイベントでは、高砂さんが、太平洋の島国は海面上昇の危機にあることや、東京湾のプラスチックごみが千葉県館山市の海岸に漂着する問題や、南米ギアナ高地でジャングル奥地まで分け入る取材の様子を紹介した。高砂さんは「素晴らしい自然の恵みを大切にするには、母なる地球を守る視点が重要」と訴えていた。
写真展は七月二十五日まで(月曜休館)。入館料は一般六百円、高校生以下無料。問い合わせは、しもだて美術館=電0296(23)1601=へ。(蒲敏哉)
関連キーワード
海外100カ国の大自然を取材 写真家・高砂さん 茨城でトークイベント プラごみ問題を提起 - 東京新聞
Read More
No comments:
Post a Comment