茨城県鉾田市の太平洋沿いにある栃木県の社会教育施設「とちぎ海浜自然の家」の利用予約が急増している。夏休みの7、8月の予約は特に多く、既に満室の日も。現在TBS系で放送中の日曜劇場「ドラゴン桜」の撮影地になったためだ。昨年は新型コロナウイルスの影響もあり、夏場の入りは例年を大幅に下回ったが、施設側は今回の反響を受け、ロケ地の強みを生かした新しいプログラムの検討を始めている。
自然の家は1992年にオープン。普段、海に接することの少ない栃木県の子供たちに、海の自然や海にかかわる産業や文化などに触れる機会を提供することなどを目的に設置された教育施設だ。
日曜劇場は高校生たちが東大合格を目指して奮闘する学園ドラマで、自然の家は学校の一部の撮影で使用された。利用者以外は入ることができない施設のため、放送開始後の5月から「撮影地を見たい」と、家族連れやスポーツ団体などから予約申し込みが寄せられているという。
新型コロナ感染拡大防止のため、昨年から宿泊利用人数を通常時の400人から280人に制限。昨年7月は14団体、8月は36団体の利用にとどまったが、今年は現時点で7月は38団体、8月は78団体の予約が入っているという。
自然の家の担当者は、「ここまで注目を浴びたことはない。ドラマは海のシーンが多く、『海なし県』の栃木と結びつかないかもしれないが、施設の魅力はその意外性」と笑う。
ロッジなど宿泊施設や屋内プール、テニスコートなどがあり、敷地面積は18万5600平方メートル。25年間で約200万人が利用した。
自然の家では海の近さを利用して、塩作りや貝殻キーホルダー作りなどのプログラムを用意。ドラマの撮影で使われた正門付近を利用した新たなプログラムなども思案しているという。
担当者は「今は県外に出ることは難しいかもしれないが、コロナ対策も行っている。栃木では体験できないことがたくさんできる施設であることを知ってもらえれば」とPRしていた。
海のシーン多い「ドラゴン桜」、ロケ地は「海なし県」の社会教育施設…予約急増 - 読売新聞
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