サルの餌付けで知られる大分市の高崎山自然動物園で、雌ザル「ヤケイ」(9歳)が群れのトップに立った。これまで群れを率いてきたのは雄ザルで、約70年の園の歴史で初めての出来事。担当者は「体格や体力に恵まれ、雄ザルに立ち向かう気質などが要因ではないか」と分析している。
園によると、サルの群れのトップは「アルファオス」と呼ばれ、雄が就任するのが常識と考えられていた。園には二つの群れがあり、ヤケイはB群(677頭)に所属。体重約10キロと体格にも恵まれ、3月に自分の母ザルを倒して雌ザルの頂点に君臨すると、4月以降はしっぽを上げたり、木を揺すったりして威嚇する雄特有の行動を取り始めた。
B群の雄たちも次第に恐れるように。6月には、5年以上、トップの座を守ってきた雄の「ナンチュウ」(推定31歳)との直接対決を制した。約70年間の園の歴史の中でも、これまでに雌ザルがトップになったことはないという。
園は30日、エサを食べる順番で群れの序列を確認する「ピーナツテスト」を実施した。ヤケイが真っ先にエサに手を伸ばしたのに対し、ナンチュウはヤケイから逃げるような行動をとったため、正式に新しいリーダーと認めた。
サル山70年の史上初、雌ザルが群れのトップに…高崎山自然動物園 - 読売新聞
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