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シリーズでお伝えしている、第32回高松宮殿下記念世界文化賞、受賞者の横顔。
23日は、建築部門の受賞が決まったオーストラリアのグレン・マーカットさん(85)。
グレン・マーカットさんは、個人住宅を中心に多くの作品を手がけてきた。
シドニーで建築を学び、1969年に個人事務所を開設。
「妥協のない仕事」をするため、事務所にはスタッフを置かず、1人で活動を続けている。
グレン・マーカットさん「私は、鉛筆をあちこちに押し当て、風はどこから吹き、太陽の光はどこから入るのかをいつも分析しています」
コンピューターを使わず、鉛筆1本で設計に取り組むマーカットさん。
出世作の「マリー・ショート邸」は、高床式の家屋で、日差しや風の向きなどを調節できる構造になっている。
作品はすべてオーストラリアにあり、自然と調和した持続可能な生活空間を生み出している。
グレン・マーカットさん「オーストラリアの風景は、私にとって非常に重要です。その風景へのダメージを最小限にしたいと思っています。景観に逆らうのではなく、景観とともに取り組むことがとても大切なのです」
マーカットさんは、住宅だけでなく「オーストラリア・イスラミックセンター」などの公共施設のプロジェクトにも携わり、国内外から高い評価を得ている。
2002年には、建築界のノーベル賞といわれるプリツカー賞を受賞。
オーストラリア初の世界文化賞受賞者。
「建物は作り出すものではなく、発見するもの」と語り、母国オーストラリアの大地を見つめながら、豊かな空間を提供している。
自然に寄り添う家をつくる建築家 第32回高松宮殿下記念世界文化賞 - www.fnn.jp
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