
家庭から排出されるCO2(二酸化炭素)の約半分は電気を使うことによるもの。電気を節約することも一つだが、そもそもCO2排出が少ない電気を選ぶことも一つの選択肢だ。
日本で使われる電気の約8割は、石炭や石油などの化石燃料を利用した火力で発電されている。化石燃料の一つである石炭は、大昔の植物などが、C(炭素)を含んだ状態で地面の奥底で眠っていたものだ。この石炭を掘り出して燃やすことで、貯蔵されていた炭素がCO2として大気中に排出されることが、温暖化の原因になっている。火力発電の過程で排出されるCO2は、日本全体のCO2排出量のおよそ4割に上るといわれている。
使えば使うほど自然電力が増える仕組み
近年、発電時のCO2排出を抑えるために、太陽光や風力など自然エネルギーの活用も進んでいる。小野悠希さんは、地球温暖化を食い止めるために、自然エネルギーを実質100%使ったハチドリ電力の事業に取り組んでいる。ハチドリ電力は三つの特徴がある電力会社だという。 「一つ目の特徴は、私たちがお届けしている電気は、CO2を出さない自然エネルギーのみから作られています。二つ目が、私たちが頂く電気代の1%を、みなさんが応援したいと思う社会活動の支援に当てています。地球温暖化に対してだけでなく、地球温暖化以外のいろんな社会問題に対してのアクションになります。三つ目が、もう1%の電気代を、自然エネルギーの発電所を増やすために使っています。電気を使えば使うほど、自然エネルギー由来の電力が増えていく仕組みになっています」
ハチドリ電力が届けている電気は、太陽光、風力、そして水力発電によってつくられている。さらに、利用者が自然エネルギーを使っていることを実感できる仕掛けも用意している。 「電気は目に見えないので、自然エネルギー使っているという実感を持ちづらい。そこで、私たちは毎月の明細書に、みなさんが使った電気のおかげで、火力発電と比べてどれぐらいCO2を削減できているかを記載しています。キログラムで言われてもぱっと理解できないと思うので、それを木を植えるのとどれくらい同じ効果があるのかで示しています。また、自分が払った電気代の1%、どのぐらいの金額が自分が選択した社会活動に寄付として回っているかも数字で見えるようになっています」
電気は自分で“選ぶ”時代?自然エネルギーに特化した電力サービスも(日本テレビ系(NNN)) - Yahoo!ニュース
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