桐生市育ちの画家、山口晃さんの新収蔵作品などを展示する企画展「たてびレポート−開館20周年を楽しむ展覧会−」が、館林市日向町の県立館林美術館で開かれている。来館者が参加できるアート作品なども並ぶ。来月七日まで。(池田知之)
開館以来、大きなテーマとして「自然と人間とのかかわり」を掲げる同館。今回は収蔵・寄託作品の中から自然や人などを表現した作品を中心に計約百三十点以上を展示している。
新収蔵の「深山寺参詣圖(みやまでらさんけいず)」は一九九四年、山口さんが東京芸術大の卒業制作で描いた。一見、日本の伝統的な絵画に見えるが、西洋の油絵の具で描いた唐招提寺などさまざまな建物が積み重なった独創的な作品。山口さんの作品は他に、上毛かるたを題材に新たな物語を作った絵画もある。
現代美術家の星素子(もとこ)さんのアート作品「館林バトン」も展示する。市内の子どもたちが漢字一文字を書いたトイレットペーパーの新品の芯を床に並べた。来館者が会場備え付けの芯に漢字を書くこともでき、芯は後日作品の一部になる。
この他、二〇〇一年十月に開館した同館の二十年の活動を振り返り、過去の企画展のポスターなども紹介している。
月曜休館。観覧料は一般六百二十円、大学生・高校生は三百十円。中学生以下無料。問い合わせは同館=電0276(72)8188=へ。
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自然や人 独創的な表現 桐生育ちの画家・山口晃さん作品展示 県立美術館20周年 - 東京新聞
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