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Sunday, October 24, 2021

耕作放棄地を住民の手で自然公園に 池と散策路が完成 塙町 | 福島民報 - 福島民報

自然公園を手作りしようと、池の整備に汗を流す会員
自然公園を手作りしようと、池の整備に汗を流す会員

 荒れ果てた耕作放棄地をスイレンやアサザが咲き誇る自然公園にしよう-。福島県塙町の上渋井地区の住民でつくる上渋井ハスの会は、同地区に手作りの自然公園を誕生させようと昨年から整備を進め、今年、池と散策路が完成した。来年から本格的にPRを開始する。代表の白坂利雄さん(65)は「地域の宝物のような場所にしたい」と未来を思い描く。

 上渋井ハスの会は2014(平成26)年、上渋井地区に「上渋井ハス園」を完成させた。手塩に掛けて育てたハスは毎年かれんな花を咲かせ、地域の名物になった。

 ハス園の隣接地には、50年ほど前から約1ヘクタールの休耕田が広がっていた。雑木が生い茂り、誰も寄りつかない場所になってしまったことに地域住民らは心を痛めていた。子どもの頃に見た田畑と山林が調和する美しい光景を取り戻したいと、同会はハス園開設で培ったノウハウを生かし、自然あふれる公園を作ろうと決めた。

 同会には休耕田の地主ら18人が所属しており、建設業や林業、農業、会社員などさまざまな職業で構成される。重機を使って伸び放題だった木々を伐採し、深さ約50センチの池を14面作った。池には豊富な山の湧き水を流し込んだ。予算がない中で会員は仕事の合間に集まり、少しずつ整備を進めた。

 会員が県内外を巡り、スイレン、アサザ、ミズバショウ、アヤメなどの花を咲かせる水生植物を集めて池に植栽。散策路を作り、池の周辺にベンチも設置した。

 今年、根付いたスイレンやアサザが花を咲かせた。池にはメダカが数え切れないほど生息し、チョウトンボが飛び交うようになった。白坂さんは「たくさんの人が自然と触れ合える場を作り上げたい」と話している。

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