
大切なのは「数」ではなく「種類」である
自然のなかに分け入り、緑に囲まれて新鮮な空気を吸い込む──。これが間接的に私たちの精神衛生に良い効果をもたらすことは理解できるだろう。 ドイツ総合生物多様性研究センターのジョエル・メトルスト率いるチームによれば、緑のなかを散歩するとき、そこで出会う植物や鳥類の種類の豊富さもまた、人間のメンタルに好ましい影響を与えるのだという。そうした生物の種類が多様な地域ほど、そこに住む人々のメンタルヘルスはより良好だということだ。 研究チームは、ドイツ全土に住む1万3000人の被験者から、社会的・経済的データ、メンタルヘルスを含む健康に関するデータを入手した。 さらに、より正確な比較のため、それぞれが自然に触れるためにはどのくらい移動しなくてはならないのか徒歩での距離を測定。加えて、生息する植物と鳥類の種類や、各地域の自然的特性(自然保護区域、景観の多様さ、水がある地域等)に関する情報も収集した。 驚くべきことに、調査の結果、鳥の「数」自体は重要ではないことがわかった。重要なのは、周辺に「どれだけ多様な種類の鳥」が存在しているかということだった。要するに、公園で300羽のハトに囲まれていようが、10羽のスズメに囲まれていようが、たいした違いはないというのだ。 逆に、シジュウカラ、コマドリ、カササギ、カラスといった多様な種類の鳥に囲まれれば、たとえそれぞれが一組ずつしかいなかったとしても、その効果が現れる。植物に関しても同様で、一面に広がった芝生では数種類の植物や花がある草原と同じ効果は得られないという。 「平均的に見て、多くの種類の植物や鳥類が生息する地域に暮らす人たちは、種の多様性が乏しい地域の人たちと比べ、自らのメンタルの状況が良好だと感じている」とジョエル・メトルストは主張する。
自然がもたらすメンタルヘルスへの効能に新発見、大切なのは周囲の生物の量よりも…(クーリエ・ジャポン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース
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