「気候変動対策のためにも、エコ電源でライトアップを」−。八千代市を南北に流れる新川沿いの「新川千本桜」で来春、エコ電源によるライトアップを企画した市民団体のクラウドファンディング(CF)が十二月に行われる。市民団体は三十日に市内で記者会見を開き、メンバーらはSDGs(持続可能な開発目標)やゼロカーボン社会の重要性を説きながら「自然エネルギー社会の実現に向けた一歩に」と話した。
ライトアップを行うのは「八千代新川千本桜まつり実行委員会」。新川沿いに植えられた桜のうち、約五十本を来年二月二十六日〜三月六日午後五〜八時に照らすことにしている。電源は、現地に置いた太陽光パネルと蓄電池を充てる。
今回の企画のきっかけとして、実行委委員長の金室彰さん(68)や副委員長で新川千本桜の会会長の萩原善彦さん(77)が挙げるのは、一昨年秋の台風被害。強風のため百本余の桜がなぎ倒され、萩原さんは「これまで経験したことない強風だった。気候変動が影響していると考えざるをえない」と話す。
このためエコ電源でのライトアップを通して、環境問題をアピールすることにした。CFではポータブルの太陽光パネルや蓄電池も返礼品に加え、来春以降も所有者から借りることで電源として活用する。ライトアップ期間中のバックアップ電源として、トヨタレンタリース神奈川から電気自動車「シーポッド」一台の提供を受ける予定という。
記者会見には、自然エネルギーの普及活動などを行っている、市民団体・やちよ未来エネルギー代表理事の高山敏朗さん(50)も出席。実行委に協力するとしながら「自然エネ100%社会の実現を目指したい」と話した。
CFは十二月一〜三十日で、詳細はホームページで紹介している。CFや桜保護ボランティア活動の問い合わせは、実行委事務局=電090(9849)4546=へ。(保母哲)
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