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Tuesday, February 22, 2022

ワークマン、大量のアウトドア商品を投入 「自然の中では、みんな職人。」で勝利を確信 - ITmedia

 ワークマンが、Web注文限定でキャンプギアの本格展開を開始した。投入する商品はテントやシュラフ(寝袋)、ランタンなど約130アイテムで、初年度の販売額は中堅メーカー並みの40億円を見込んでいる。これまでもアウトドア向け商品の展開を進めてきた同社。なぜ今アウトドアギアに本格参入し、Web注文限定で展開するのだろうか。

ワークマン ワークマンがキャンプギアを本格展開

 ご存じのように、ワークマンといえば建設現場などの職人をターゲットに作業服や軍手といった商品を展開してきた企業。作業服小売りではトップの位置に付き、「作業服といえばワークマン」というイメージを築いてきた。

 2016年には作業服で構築した技術を応用し、一般客向けに3つのプライベートブランド(PB)を展開。18年には一般客向けの商品の比率を高めた「WORKMAN Plus(ワークマンプラス)」1号店をオープン。SNSなどを中心にアウトドアやスポーツウェアとしても人気に火が付き、20年には作業服を置かない「#ワークマン女子」を立ち上げた。

ワークマン 20年10月にオープンした#ワークマン女子1号店

 この人気を追い風に、新たに「自然の中では、みんな職人。」をコンセプトとしてキャンプギアの本格展開を開始する。

 2月22日に開催した新製品発表会で土屋哲雄専務は「キャンプに行けば、テントを設営したり火をおこしたりする。全部が職人の世界だ。働く人にウェアや道具を展開してきた当社にとって、非常になじみがある」と経緯を語る。

ワークマン ワークマン土屋哲雄専務

 キャンプギアで主要ターゲットと位置付けるのは、同社の高機能ウェアを使用する既存のユーザーで、はじめてキャンプをする人。

 PBアウトドア製品の19年度の売上高は71億円だったが、21年度には約4倍となる271億円にまで成長した。同社は、手に取りやすい価格と作業着で培った機能性が支持されたと分析する。そこでアウトドアギアも”低価格で高機能”をうたい、既存ブランドと差別化を図る。

キャンプ必需品の5点を1万円以下でそろえられる価格に

 キャンプ必需品の5点は、テントが4900円、チェア1780円、シュラフ1500円、テーブル980円、ランタン780円と、1万円以下でそろえられる価格設定とした。

 PBウェアで使用している独自素材を活用することで価格を抑えた。土屋氏によると、4900円のテントはウェア3人分の素材が必要になるという。独自素材を活用することで、高い機能性をキャンプギアに応用しつつ生地を大量発注し価格を抑える戦略だ。

ワークマン 1人用ドームテントは4900円で展開

 例えば、「ミシックドームテント AG」(7800円)のメッシュ部分には、防虫仕様のDIAGUARDを採用。「BASICスクエアタープ」(4900円)には、高はっ水加工のDIAMAGICDIRECTを全面に施した。

 さらに「フュージョンダウンシュラフ」(7800円)には、同社の防寒ジャンパー「フュージョンダウン」をそのまま応用している。

ワークマンワークマン 独自素材を応用し低価格で高機能をうたう

 土屋氏は「キャンプ人気は一過性もので終わらないと考えている。価格帯でキャンプのハードルを下げ、ウェアで培った高機能を落とし込むことで、『機能性といえばワークマン』と第一に想起してもらうことを目指す」と意気込みを語った。

ワークマン

「店舗スペースの限界」を気にせず開発できる

 キャンプギアはWeb注文に特化した販売方法を採用し、Webで受注した後に本部倉庫から店舗に出荷する。なぜ、店頭販売をしないのだろうか。その理由について土屋氏は「店舗スペースの限界」と説明する。

 これまで販売スペースを考慮し商品を抑えていたというが、Web注文とすることで、店舗で在庫を確保する必要がなくなる。そのため、需要があると見込む商品を積極的に製造・開発することが可能となった。

ワークマン 発表会で展示された商品の一部

 一方、お客は注文した商品を店頭へ受け取りに行く必要がある。土屋氏は「当社の人気商品は2、3店舗探し回って購入していただくお客さまが多く、ご迷惑をおかけしていた。この方法を採用することで、受け取るお手数をおかけするが、確実に購入できるようにしたい」と話す。

 同社は、Web注文による無在庫販売方式は「将来の成長の切り札となる」としていて、社運をかけて取り組むと説明している。

 今後は主力の作業服の端サイズ(SS、S、3L以上)や女性用のワークスーツ、子ども向け商品などもWeb注文・店舗受け取り専用品に加え、5年間で200億円規模まで成長させる方針だ。

ワークマン Web注文で子ども用商品も展開する

 また、商品の受け取り拠点として、30年までにワークマン200店舗、ワークマンプラス900店舗、#ワークマン女子400店舗の合計1500店舗体制の構築を目指す。

4月には銀座に「#ワークマン女子」

 都心への出店も加速させる方針だ。4月28日には、#ワークマン女子を東京・銀座の商業施設「イグジットメルサ」に出店。6月には池袋サンシャインシティへの出店も予定するほか、大阪市の「なんばCITY店」は1.65倍に増床し、シューズ専門店の新業態「ワークマンシューズ」の展開も計画する。都心へ出店することで幅広い層を取り込みたい考えだ。

 一般客向け商品の展開から、#ワークマン女子の開店、東京ガールズコレクションへの参加など、新た客層の獲得を進める同社。一方で、21年12月には東京・板橋に職人向けの新業態店「WORKMAN Pro(ワークマンプロ)」を出店するなど、“本業重視”の姿勢も見せる(関連記事)。

 既存の素材や商品を基に幅広い層へ訴求を図る同社の動きに引き続き注目だ。

ワークマン

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