
奥正光
2020年7月豪雨の被害を受けた水俣芦北地域の観光業者や生産者を支援しようと、熊本県の委託を受けた民間事業者が、地域の特産品を使った新商品を開発した。公害の教訓を背景に、安全・安心にこだわる生産者の思いも伝えようと苦心して生み出した品々だ。
県の豪雨被災地観光復興支援事業の一つとして、業務委託を受けた「ローカルデベロップメントラボ」(福岡市)が、5人の職人のこだわりが詰まった和紅茶や、水俣産の櫨(はぜ)を使った和ろうそく、水俣産いりこ(カタクチイワシ)と甘夏の皮を使った無添加のおやつなどを開発。人と自然が共生する道を模索してきた営みをバトンに託して未来へつなぐ思いを込め「水俣・芦北BATON」と名付けた。6日まで熊本市の蔦屋書店熊本三年坂店に出店している「水俣・芦北エシカルマルシェ」で販売する。
同社執行役員の宇陽裕司さん(37)は「食に対する安全・安心の意識がこんなに高いところはない。この地域の価値と思いを商品と伝えていきたい」。問い合わせはJR博多シティの飲食店「LOCAL TABLE」(080・4455・7278)へ。(奥正光)
豪雨からの復興へ水俣芦北の特産品開発 自然との共生 - 朝日新聞デジタル
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