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Saturday, April 23, 2022

生後1カ月でごザル 江戸川区自然動物園 - 東京新聞

母親(右)にしっかりとしがみつく「ブラウンケナガクモザル」の赤ちゃん=いずれも江戸川区自然動物園で(同区提供)

母親(右)にしっかりとしがみつく「ブラウンケナガクモザル」の赤ちゃん=いずれも江戸川区自然動物園で(同区提供)

 江戸川区自然動物園(北葛西三)で、いずれもサルの「ブラウンケナガクモザル」と「ワタボウシタマリン」の赤ちゃんが生後一カ月を迎えた。成長する姿を一目見ようと連日、来園者でにぎわっている。(太田理英子)

 「ブラウンケナガクモザル」は主に南米の熱帯雨林に生息し、額に白い三角形の模様があるのが特徴。「ワタボウシタマリン」は中南米の熱帯雨林などに生息し、頭頂部に綿帽子のような白い毛が生えている。いずれも国際自然保護連合(IUCN)が「絶滅危惧種CR」に指定している。

 同園では、三月四日にブラウンケナガクモザルのメスの赤ちゃんが誕生。同十三日にワタボウシタマリンの性別不明の赤ちゃんが生まれた。両方とも名前は決まっていない。

 区によると、ブラウンケナガクモザルの赤ちゃんは手足としっぽを使って母親にしがみついたり、時折手を伸ばして木や岩に触れたりしている。ワタボウシタマリンの赤ちゃんは木々を渡り歩く両親の背中にしがみつく姿がみられる。二歳の姉アンの背中に乗せてもらうこともあるという。

 それぞれの赤ちゃんの展示施設の前では、来園者がのぞきこんだり「かわいい」と声を上げたり、観覧を楽しんでいる。

 ワタボウシタマリンを担当する飼育員・初山瞳さん(37)は「親の背中にしがみつく姿が見られるのはあと二週間ほど。小さいうちに見てほしい」と話す。ブラウンケナガクモザルの飼育員・萬羽(まんば)貴史さん(32)は「コロナ禍で遠出が難しい日々が続くが、赤ちゃんのかわいらしい姿を見て気分転換していただければ」と来場を呼び掛けている。

 入園無料、月曜休園。

父親(手前)の背中から顔をのぞかせる「ワタボウシタマリン」の赤ちゃん

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