北海道・知床半島の沖合で23日、斜里町の運航会社の観光船が消息を絶った。世界自然遺産に登録された知床では、大型連休以降、観光シーズンを迎える。環境省などが作成した知床白書によると、コロナ禍前の2019年には約15万人がウトロで観光船を利用したという。知床の観光関係者からは、乗員乗客の無事を願う声が上がった。
「まさか観光船が浸水するなんて。全員無事でいてほしい」。知床でガイドを行う門田宜久さん(69)は言葉を詰まらせた。
知床は05年、世界自然遺産に登録された。ウトロから知床岬を巡る観光船は人気のルートで、海上からは滝や断崖などや、クマも見ることができる。門田さんによると、「家族連れを中心に、あらゆる年代に人気がある」といい、新型コロナウイルスの感染拡大が落ち着きはじめ、これから観光客が増えることが期待されていた。
札幌市の旅行会社によると、知床方面の観光のピークは夏から秋で、気温が低い春は、観光客は多くなかった。しかし、今年は「まん延防止等重点措置」が解除されて以降、国内旅行へのニーズが高まっていたという。
斜里町の海辺にある宿泊施設の女性は「観光にどんな影響があるのか分からない。やっぱりプラスにはならないだろう……」と困惑した様子で話した。
観光船不明、知床のガイド「全員無事でいてほしい」…世界自然遺産巡る人気ルート - 読売新聞オンライン
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