欧州の美術展で入賞歴がある大野市在住の洋画家杉本蓮生さん(80)の作品展が十六日、同市のCOCONOアートプレイスで始まった。杉本さんが一九七九~二〇一〇年に制作した十八点を展示している。六月二十六日まで。
杉本さんは農業をしながら、市内の草花や風景を描き続けた。日本画用の細い筆を駆使し、繊細で写実的な作風が持ち味。二〇年に発刊した作品集が市の担当者の目に留まり、杉本さんの初の地元での個展開催となった。
作品展は「杉本蓮生洋画展~日本画的油絵の魅力~」。初めての大作に挑戦した「華(木瓜)」は縦百六十二センチ、横百二十センチのキャンバスに庭に咲いていた無数の木瓜の花を一つ一つ丁寧に描いた作品。青色の背景に花の赤色が映える。
開催に合わせて杉本さんは「自然の姿をありのままに細やかに描く風景の中に小さな生きものがいます。パッと見ただけでは見落としてしまうので、遠くから、近くからじっと見て作品に引き込まれてください」とコメントした。入館料は大人三百円、中学生以下無料。(山内道朗)
大野の自然、細やかに描く 洋画家・杉本蓮生さん、地元で初の個展:中日新聞Web - 中日新聞
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