東京・明治神宮外苑地区で、スポーツ施設や高層ビルを新設する再開発が進められようとしています。開発に伴い、外苑内の1千本近い樹木が伐採される見通しです。
都市の生物多様性や人と自然との関わりについて研究している曽我昌史・東京大大学院准教授(保全生態学)は、「保全か開発か」の二項対立ではなく、どうすれば折り合いをつけられるのかを探り、文化的な景観や生態系へのインパクトを極力減らす対策をするべきだと語ります。詳しく聞きました。
大木の伐採、文化や歴史を破壊する
――神宮外苑の樹木伐採について、どのような影響があると考えられますか。
文化・歴史と生態系保全の二つの面で問題があると考えています。
神宮外苑の樹木の中には樹齢100年を超える樹木が多数ありますが、こうした大木を伐採することはこれまで神宮外苑が長い時間をかけて育んできた文化や歴史を破壊することにつながると感じています。
一部の木は移植し、また新たに植栽する計画があるようですが、どれくらい元々の景観を維持できるのかは疑問です。
同様に、生態系に対する負の…
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神宮外苑の樹木が切られると… 「自然の劣化」の先に何が起きるのか [東京インサイド] - 朝日新聞デジタル
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