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Sunday, May 22, 2022

【米づくりに自然を学ぶ 田んぼの教室】耕して汗、生物と出会い - 中日新聞

待ちこがれていた田植え。慣れぬ手つきだが丁寧に苗を植え、土にも優しく育てていく=南砺市綱掛で

待ちこがれていた田植え。慣れぬ手つきだが丁寧に苗を植え、土にも優しく育てていく=南砺市綱掛で


 南砺市の小矢部川上流で山に寄り添うように家屋や田畑が連なる中山間地の綱掛地区。ここが舞台の「田んぼの教室」は二十二日の田植えまで既に三回、開かれた。いずれも晴天。周りの山の緑がまぶしいほどに美しく、汗をかくのが心地よかった。 (中島健二)

 四月の中旬、まずは冬の間、雪の下敷きになっていた田んぼを耕した。通常の稲作ならここで化学肥料をまくことが多いというが、何もせず、クワの使い方を教えてもらって、ただ土をおこした。オケラがいた。水を入れるとわいてくるようにオタマジャクシも。

 この近くで自然農法を試みる田んぼでは、直径三センチほどの白い円形をした不思議な生物を見つけた。卵をたくさん背負ったコオイムシだった。いろんな生き物との出会いがある。

 教室を企画した渡辺吉一さん(67)は以前、農薬も化学肥料も使って農業をしていたが、ある時、農薬をまいた後にひどく体調を崩したという。その後、農薬をあまり使わない田んぼを近所の人から受け継いだのを機に、自然栽培を貫こうと決めた。今や「なべちゃん農場」として作る玄米は普通の米の三倍の価格なのに完売するほど大人気だ。

 「自然栽培と言っても農薬と化学肥料と除草剤を使わないこと以外は同じことをやる。それで、ちゃんとお米ができる」。渡辺さんは事もなげだが、これから雑草が生えてくるし虫もやってくる。それにどう立ち向かえばいいのか。実践の興味が尽きない。

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