都県境の埼玉県五市一町にまたがる狭山丘陵の豊かな自然を守るため、寄付金で土地を買い取り「トトロの森」として保全管理している公益財団法人「トトロのふるさと基金」は八日、所沢市若狭二丁目の雑木林(約三千百三十平方メートル)を「トトロの森六十号地」として取得したと発表した。取得額は二千五百万円。これでトトロの森の合計面積は約一一・七七ヘクタールになった。
六十号地は、国立病院機構西埼玉中央病院の東側に広がる雑木林の一部。県が二〇一四年に指定した「所沢市小手指ふるさとの緑の景観地」に含まれる。
雑木林の元所有者は、緑地保全のために伐採や下草刈りなどの管理を行ってきたが、「この先ずっと残すことを考えると、守ってくれる組織に委ねたい」と同基金に買い取りを要請したという。
同基金は「コナラやクヌギ、ヤマザクラの比較的若い木が多く、管理がしっかり行われてきた良好な状態」としている。(中里宏)
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