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Wednesday, September 14, 2022

不自然に体寄せ…電車で‟密着痴漢” 女性の訴え「本当に不快」 - 西日本新聞

 「不必要に体を寄せてくる“密着痴漢”に遭遇しました」。福岡市の30代女性から、西日本新聞「あなたの特命取材班」にこんな訴えが寄せられた。電車で隣に座った男性が、不自然に間を詰めて太ももなどをぴたりと密着させてきたという。福岡県警に取材すると、「何度も繰り返すなど故意と疑われる場合は、罪に問える可能性がある。放置せずに相談してほしい」との答えが返ってきた。

【画像】密着痴漢の例と対処法

 この女性は、通勤でJR鹿児島線を利用しており、帰宅時は午後5時半~6時ごろに乗車する。

 数年前。電車内の2人掛け席の窓側に座ったところ、隣にスーツの男性が腰を下ろした。男性はどんどん近づいてきて、女性は窓際に場所をずらしてよけようとしたものの、太ももから膝上まで密着した状態になった。「手で触れられてこそいないが、本当に不快でした」

 思い出したくもない記憶として封印していたが、最近も同じ男性が電車内で別の女性客に対し、同様の行為をしているのを見かけたという。女性客が席を立って逃げると、男性はまた別の女性客を見定めて近づき、隣に腰かけたのだ。「車内には空席もあるのに、明らかに不自然でした」。性的な目的で、密着行為に及んでいると思った。

 知人の男性に相談してみたが、その反応は「手で触ったわけでもないのに、痴漢といえるんだろうか」だった。“冤罪(えんざい)”の一語が頭をかすめたのだろうか。

鉄道警察隊副隊長に質問

 過剰な密着などの行為について、記者は福岡県警鉄道警察隊の吉松雄一郎副隊長に質問してみた。

 「つきまとったり、何度も繰り返しそのような行為に及んだりすれば、福岡県迷惑防止条例などに抵触する可能性があります」と吉松氏。偶発的に起こった行為ではなく、「故意性」があることがポイントとなる。その「故意性」を裏付けるにはスマートフォンで撮影した動画などが有効で、立件に結びつく可能性も高まるそうだ。たとえ証拠や目撃者が乏しい場合でも、できる限り早めに警察に相談し、利用駅や時間帯、外見などの情報から行為の相手を特定できれば、効果的な警告に結びつくという。

 また、吉松氏は、密着なども含む痴漢の予防と抑止に役立つツールとして、県警のスマホ用防犯アプリ「みまもっち」を教えてくれた。インストールし、「チカンに遭っています。助けてください」と表示された画面をタップすれば、防犯ブザーが鳴動する。同じ画面から110番もできる。

 県警鉄道警察隊が2021年にインターネットで行ったアンケート(3039人回答)の結果によると、痴漢に遭ったことがある人の割合は、女性で約35%、男性で約5%だった。実にその9割超が、警察に被害を届け出ていない実態も分かった。「大ごとにしたくなかった」、「犯人が捕まらないと思った」などが主な理由という。被害を受けたことを、誰にも相談できなかった人も4割に上っていた。

 県警鉄道警察隊には、女性警察官も配属されている。吉松氏は「匿名でも相談できます。痴漢かどうか迷ったら、気軽に相談や情報提供をしてください」と呼びかける。同隊=092(473)4811。警察相談専用電話「#9110」でも受け付けている。

(黒田加那)

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