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Saturday, October 1, 2022

淡路島の自然と溶け合い 日常離れウッドデッキで禅体験 - 毎日新聞 - 毎日新聞

緑に浮かぶような全長約100メートルのウッドデッキが特徴的=兵庫県淡路市で2022年9月26日、藤井達也撮影 拡大
緑に浮かぶような全長約100メートルのウッドデッキが特徴的=兵庫県淡路市で2022年9月26日、藤井達也撮影

 心地よい風が吹く中、鳥のさえずりを聞き、静かに目を閉じる。ここは淡路島の自然を感じながら禅を体験できる宿泊施設「禅坊靖寧(せいねい)」(兵庫県淡路市)。9月中旬に開かれたイベントでは、参加者があわただしい日常を離れ、心穏やかな時間を過ごしていた。

 禅を気軽に試してもらおうと、瞑想(めいそう)やヨガイベントなどが開かれている。砂糖や油、動物性食材、小麦粉を使用しないオリジナル料理を楽しむこともできる。関西や四国だけでなく、関東など遠方から訪れる人もいる。新型コロナウイルス禍による制限がある生活が続く中、ストレス発散を目的に関心を持つ人も増えているという。

淡路島の自然を感じながら瞑想をする参加者=兵庫県淡路市で2022年9月18日、藤井達也撮影 拡大
淡路島の自然を感じながら瞑想をする参加者=兵庫県淡路市で2022年9月18日、藤井達也撮影

 建物は建築界のノーベル賞とも言われる「プリツカー賞」を受賞した建築家の坂(ばん)茂さんが設計。木々に囲まれた敷地に浮かぶように配置された全長約100メートルのウッドデッキが特徴的だ。360度を見渡すことができ、四季折々の自然に包まれるような感覚を味わえる。

 客室は中・小部屋の2種類あり、計18部屋。小部屋は「起きて半畳、寝て一畳」という言葉から着想を得て、1畳のベッドと半畳の机がぴたりと収まる広さ(5・73平方メートル)になっている。

 イベントでは琴や和太鼓、バイオリンの演奏を楽しんだ後、参加者がインストラクターの指導を受けながら、瞑想にふけった。知人の紹介で千葉県流山市から参加した光頭(こうず)貴子さん(40)は「禅に興味があり参加した。気軽に参加できて気持ちもリフレッシュできた」と話した。【藤井達也】

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