特別養護老人ホームの入所者にポリ袋をかぶせて殺害しようとしたとして、殺人未遂の疑いで逮捕された同ホーム元職員で介護福祉士松村幸範容疑者（４０）（福井県勝山市荒土町松田）が、袋の口をひもで締められるよう加工していたことが捜査関係者への取材でわかった。「自然死に見せるために２か月ほど前からインターネットで殺害方法を調べていた」と供述しているという。
地検は１１日、松村容疑者を殺人未遂罪で地裁に起訴した。
起訴状などでは、松村容疑者は９月２１日、永平寺町の特別養護老人ホームの個室で、入所していた９０歳代男性の頭にポリ袋をかぶせ、窒息させて殺害しようとしたとしている。
捜査関係者によると、松村容疑者は、ポリ袋（縦・横約６０センチ）の口を外側に折り返してテープで留め、ひもを通して巾着袋のように加工。事件前、別の部屋の窓を解錠して退勤し、ポリ袋を持ってこの窓から侵入した。
警報システムが作動して別の職員が部屋に駆けつけた際、男性は袋をかぶせられていた。袋の口は狭められていたが完全には締まっておらず、命に別条はなかった。松村容疑者もいたが、立ち去った。
松村容疑者は男性の部屋のあるエリアのリーダーを務めていた。容疑を認めており、「男性がいなければほかの入所者の介護にもっと手が回ると思った」などと話しているという。
「自然死に見せるため」ポリ袋をひもで締めるよう加工、入所者殺害図る…元職員起訴 - 読売新聞オンライン
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