ミュージアムパーク県自然博物館(茨城県坂東市)で、企画展「ときめく石−色と形が奏でる世界−」が開かれている。世界各地から集めた標本約千三百点を出品し、人々の暮らしとも関わりが深い石の魅力に迫る。来年一月二十九日まで。
展示に当たっては、学術的な知識よりも人目を引く色や形に注目した。
例えば、ルビーとサファイアはともに酸化アルミニウムの結晶からなる鉱物「コランダム」だが、含まれる不純物の色の違いで別の宝石として扱われる。鉄と硫黄からなる黄鉄鉱の結晶は、大きくなる際の温度や圧力の違いで立方体や正八面体など異なる形になる−といった具合だ。
このほか、石川県で産出され炭火焼きの七輪(しちりん)に利用される珪藻土(けいそうど)、愛知県で採れ化粧用のファンデーションになるセリサイトなど、身近な生活に役立っている石の例も紹介している。
前橋千里・主任学芸主事は「暗闇で光る石や食べ物に見える石など、見た目にこだわった。多くの人が石好きになるきっかけとなればいい」とPRした。
午前九時半〜午後五時(入館は午後四時半まで)。休館日は原則月曜と年末年始(十二月二十八日〜来年一月一日)。一般七百五十円など。土、日、祝日と来年一月三日はオンライン予約が必要。問い合わせは同館=電0297(38)2000=へ。(出来田敬司)
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