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Wednesday, January 25, 2023

島外出身者がハマる、椿と自然の魅力 日帰りでも楽しめる伊豆大島「椿まつり」 - 朝日新聞デジタル

伊豆大島(東京都大島町)の名物である椿(つばき)が見ごろを迎えつつあります。68回目を迎える「伊豆大島椿まつり」は、1月29日から3月26日まで開催。3年ぶり に例年通りの規模のイベントとなり、来島者を迎えます。PR活動をしている「ミス大島」や「ミス椿の女王」らに、椿まつりの見どころや大島の魅力を伺いました。

島外出身者がハマる、椿と自然の魅力 日帰りでも楽しめる伊豆大島「椿まつり」
左から、藤井恵さん(東京諸島観光大使)、黒﨑夏帆さん(ミス大島)、穂住佳歩さん(ミス椿の女王)、木須絢香さん(椿の女王)

夜祭りも復活、3月は椿と桜が咲き競う

東京から高速ジェット船で最短1時間45分の距離にあり、火山島ならではの豊かな自然を誇る伊豆大島。約300万本の椿が自生しており、国際優秀つばき園に認定された3カ所の椿園にはバラエティーに富む園芸種が植えられています。約1500種類におよぶ花が咲き誇るのが、椿まつりの季節です。

島外出身者がハマる、椿と自然の魅力 日帰りでも楽しめる伊豆大島「椿まつり」
椿園=東海汽船提供

メイン会場となるのは、国内最大規模の椿の植物園・大島公園内の「椿プラザ」。土・日・祝日は「大島民謡」や「あんこの手踊り」などの郷土芸能が披露されます。期間中は毎日、特産の椿油や土産品の屋台が出店し、会場内には特別な装飾が施されます。

島外出身者がハマる、椿と自然の魅力 日帰りでも楽しめる伊豆大島「椿まつり」
舞台で披露される郷土芸能=東海汽船提供

「コロナ禍で縮小開催が続きましたが、ほぼ例年通りに戻ることができました。元町港の船客待合所では、『夜祭り』も3年ぶりに開催されます」と、大島観光協会副会長の藤井義人さん。夜祭りは2月3日から3月18日の金・土に開かれ、スーパーあんこ娘によるダンスパフォーマンスや伝統芸能の御神火(ごじんか)太鼓などを披露。2月11日には、ハワイ島との姉妹島盟約が61年目となるのを記念してハワイアンナイトも実施される予定です。

島外出身者がハマる、椿と自然の魅力 日帰りでも楽しめる伊豆大島「椿まつり」
夜祭り=東海汽船提供

椿は2月から3月にかけて様々な品種が次々と開花し、いつ訪れても飽きることがないそうです。3月下旬からは、大島が原産地のオオシマザクラが咲きはじめ、椿と桜の両方が咲く景色を堪能することができます。

「ミス大島」の黒﨑夏帆さんは「個人的に楽しみなのは、椿まつりの最後(3月21~26日)に開催される『椿花ガーデン』のライトアップです。去年からバージョンアップして、星空とライトアップされた椿の幻想的な空間を楽しめます」と語ります。

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椿花ガーデンライトアップ=東海汽船提供

火山島の自然が織り成す絶景スポットも魅力

4人のミス全員が大島の魅力だと語るのは、自然の豊かさ。埼玉県出身の黒﨑さんは、海の魅力にひかれダイビングショップへの就職を機に1年半前に大島へ移住しました。「ミス椿の女王」の穂住佳歩さんは「三原山の景色は、日本と思えないぐらい。地球を感じるダイナミックな姿に圧倒されました」と言います。

島外出身者がハマる、椿と自然の魅力 日帰りでも楽しめる伊豆大島「椿まつり」
三原山=東海汽船提供

1年間ハワイ島で暮らしたことのある「椿の女王」の 木須絢香さんは「ハイキングした記憶や景色は、ハワイと重なる部分があります。都会にいる時とは違った時間の過ごし方ができるのが、大島の魅力だと思います」と語ります。

「東京から120kmほどの行きやすい島なのに、ここは東京だったのかと思うほど。『裏砂漠』や『砂の浜(さのはま)』に行くと、力強い島だなとすごく感じます」と、「東京諸島観光大使」の藤井恵さん。黒い火山岩や砂などによって、三原山の東側に広がる月面のような「裏砂漠」や、黒い砂浜が形成されています。

島外出身者がハマる、椿と自然の魅力 日帰りでも楽しめる伊豆大島「椿まつり」
東海汽船提供

様々な島内の絶景スポットの中で、ぜひ訪れたいのが、“バウムクーヘン”と呼ばれる高さ24mの断層が630mにわたって続く「地層大切断面」。巨木に挟まれた神秘的な光景に圧倒される「泉津(せんづ)の切り通し」もオススメです。

1日で島内の全てを回るのは大変ですが、椿まつりの期間中の金・土・日・祝日には、三原山山頂口の特設会場で「ジオパーク展」を開催。火山やジオパークについて、バーチャルツアーで解説しています。

また、2月12日には島内を走るカメリアマラソン大会が開かれます。木須さんも出場予定で、「あんこ衣装で走るのは難しいですが、たすきとピンクの服を着て走ろうと思います」と意気込んでいました。

島外出身者がハマる、椿と自然の魅力 日帰りでも楽しめる伊豆大島「椿まつり」

東京や熱海からの高速ジェット船が割安に

伊豆大島へのアクセスは、東京・竹芝客船ターミナルから最短105分、熱海・熱海港から最短45分。船便を運航している東海汽船では、定期便を増便するほか、久里浜(神奈川県)、館山(千葉県)、伊東(静岡県)、稲取(同)からも季節便を運航します。

椿まつりの開催中は、伊豆大島への高速ジェット船の往復きっぷが割安になり、東京発着が往復1万1000円、熱海発着が往復7000円(一部設定除外あり)。観光バスとセットになった日帰りツアーのプランも用意されています。

島外出身者がハマる、椿と自然の魅力 日帰りでも楽しめる伊豆大島「椿まつり」
高速ジェット船=東海汽船提供

昨年までなかったお得情報では、大型客船の往復きっぷや一部の宿泊プラン、日帰りツアーなどに、全国旅行支援「ただいま東京プラス」や都内観光促進事業「もっとTokyo」が適用されます。予算に到達次第終了となりますので、詳しくは東海汽船のサイトでご確認ください。

また、東京都のプレミアム付き宿泊旅行商品券「しまぽ通貨」が、伊豆大島の島内の加盟店でも3月末まで利用することが可能。スマホや携帯電話を使ってお得に島旅をすることができます。

最初は日帰りで訪れて、伊豆大島のリピーターになる人も多いそう。黒﨑さんは「色とりどりの様々な椿が見られて、イベントもたくさんありますので、楽しく過ごしていただけたらうれしいです。ぜひ皆さまのお越しをお待ちしております」と話していました。

文・写真:北林のぶお

【伊豆大島椿まつりの主な予定】
・オープニングセレモニー(1月29日)
・椿プラザ(1月29日~3月26日の毎日)
・椿園(1月29日~3月26日の毎日)
・ジオパーク展(1月29日~3月26日の金・土・日・祝)
・椿の花びら染め体験教室&販売(1月29日~3月26日の土・日・祝)
・夜祭り(2月3日~3月18日の金・土)
・カメリアマラソン大会(2月12日)
・椿の女王コンテスト(2月25日)
・謝恩磯釣り大会(2月25日~3月5日)
・椿花ガーデンライトアップ(3月21日~3月26日)
・椿まつりフォトコンクール(3月31日まで募集)

第68回伊豆大島椿まつりの詳細はこちら

大島観光協会のサイトはこちら

東海汽船のサイトはこちら

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