「自然の中で過ごすこと」が、不眠の解決策として挙げられることも。そう聞くとアウトドアが思い浮かぶかもしれませんが、寝室に自然を取り入れることでも眠りの質に良い影響を与えることができるんだそう。
本記事では、 イギリスの寝具メーカー「Silentnight」で睡眠研究をするハンナ・ショアさんが、快眠に導く部屋づくりのポイントと効果を解説。植物や自然光、外の香りや音を上手に寝室に取り入れましょう!
睡眠用の「音」を見つける
睡眠用のBGM、たとえば雨や風、雷雨の音などが人をリラックスさせ、おだやかに眠気を誘ってくれることは、多くの研究でも証明されているそう。
「音は気分を上げるのに役立ちますが、寝るときに気を静めてくれる効果もあるんです」とハンナさん。
「人がリラックスできる音の代表は、雨や流れる水など連続したトーンです。パチパチと鳴る焚き火の音や小鳥のさえずりなども心地良いですね」
「ランダムな音の集まりである鳥のさえずりは、ノイズに一定のパターンやリズムがないため、脳のスイッチをオフすることに役立ちます。頭にこびりつくような繰り返しがないため、脳の緊張がゆるむんです。好みは人それぞれなので、お気に入りの音を見つけてみてください」
自然光を利用する
睡眠は、体内時計の作るリズム(概日リズムとも言われる)に支配されています。
このリズムを乱す一番の元凶が、本来は暗いはずの夜に光に当たること。窓の外の街灯のやわらかい輝きでさえ、思わぬ影響があるそう。遮光ブラインドや、しっかりした雨戸やシャッターを閉めておくことも効果的です。
そして、起きたらすぐに開けるようするのもポイント。これで日中の疲労感を減らす効果が期待できるそう。
「朝日を浴びると、体は睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌をストップします。すると気分がしゃきっとして、その日の活動への準備ができるんです。質の良い遮光ブラインドやカーテンを選ぶことで睡眠の質が改善し、光で睡眠が妨げられることを防ぎます」
香りを取り入れる
匂いには、心を落ち着かせたり、ストレスを和らげる効果があるものも。
「ラベンダーはストレスや不安の緩和を助けてくれるので、ベッドタイムに最適です。また、森林浴をイメージした香りを取り入れるのも良いでしょう」と、ハンナさん。
音と同じように、自分に合ったものを探してみて。
適した植物を置く
寝室に植物があるのは、精神的・肉体的な健康のために大きく役に立つそう。
「ある観葉植物店の専門家は、チトセラン属やヒロハケンチャヤシ(別名メキシコケンチャヤシ)を勧めています。というのも、このふたつは日中酸素をため込んで、夜になると放出します。眠っている間に空気をきれいにしてくれて、睡眠の質が高まるというわけです」と、ハンナさん。
「寝室に一日中自然光が入るようなら、フィロデンドロン・スカンデンスも良いですね。この植物は湿気のある場所を好むので、水やりは2~3日に一度で大丈夫です」
日中は外に出る
自然を家の中に取り入れるのは手軽な睡眠改善法であるものの、実際に外に出ることにはかなわないよう。
「外に出て自然の中に身を置くことは、心身面の健康にとても良い効果を与えることがわかっています。自然の中で過ごすことが、ストレスや不安を軽減すると多くの研究で証明されています。全体的な気分を改善し、入眠しやすくしてくれるのです」
※この翻訳は、抄訳です。
Translation: Sasaki Noriko(Office Miyazaki Inc.)
HOUSE BEAUTIFUL
自然を上手に取り入れて!睡眠の質を高める「寝室づくり」 - COSMOPOLITAN(コスモポリタン)
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