地域で環境保全に取り組む個人・団体に贈られる「とやま環境賞」受賞者紹介は、地域の自然を守るため様々な取り組みを続ける黒部市の公民館と、氷見市で長年、原木シイタケの栽培に取り組む男性です。
黒部市宇奈月町の浦山公民館。
自然や環境について理解を深めながら地域の魅力を知ってもらおうと、住民と協力し、年に20種類以上のイベントを開催してきました。
*浦山公民館 岡田千春主事「自分たちだけでは活動できない。地域の皆さんに助けてもらっている」
6月にはホタルの生態について学ぶお話会や鑑賞会を2014年から開催。
去年までに参加した子どもは500人に上ります。
きれいな水と豊かな自然に恵まれた、ホタルが飛ぶ環境をこれからも守りたい…。
ふるさとを思う公民館の活動が未来につながります。
*浦山公民館 岡田千春主事「人と自然が共存するのは大変かもしれないが、自然豊かな場所は、そのバランスで保たれるのでは。なだらかな山、田園風景、黒部川、その自然が守られるのはとても大事」
長さ90センチの原木が1万本以上並ぶ、生シイタケの栽培ハウス。
氷見市仏生寺でシイタケの原木栽培に取り組んでいる、六田敏夫さんです。
原木シイタケの栽培は、木の伐採や原木一本一本に菌を植える作業など、知識や経験、手間を要します。
六田さんは、およそ60年間、氷見市内の山で森林の管理を行いながら、シイタケ栽培を続けてきました。
*六田敏夫さん「原木の厚い皮を破って力強く出てくるから、繊維質も多いし歯ざわりもいい。どうしても皆さんに食べていただきたい」
海外産の菌床栽培のシイタケが多く流通するいま、原木シイタケの栽培農家は富山県内にわずか3人。
持続可能な林業を実践する六田さんは、豊かな里山の暮らしを未来へつなぐため、後継者の育成や子ども達の教育活動にも力を入れます。
*六田敏夫さん「体験して、目で見てみないと聞いただけでは分からない。『こういう風にして、シイタケができたんだな』と覚えていてもらえれば教えた甲斐がある」
とやま環境賞の表彰式は、今月11日に行われます。
とやま環境賞…地域の自然を守る公民館活動・シイタケ栽培で森林保全|FNNプライムオンライン - FNNプライムオンライン
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