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Friday, June 16, 2023

自然科学と健康科学Nature Indexランキング東大20位 | 教育業界ニュースReseEdリシード - 教育業界ニュースReseEdリシード

 学術出版社「Springer Nature」は2023年6月15日、質の高い自然科学と健康科学の世界研究機関の分析「Nature Index Annual Tables」の2023年版を発表した。自然科学は中国が首位に浮上、新設された健康科学では米国が首位を獲得した。

 2014年11月に初公開されたNature Indexは、所属する著者および機関の関係を示すデータベース。独立した研究者グループによって選ばれた、合計146の質の高い自然科学誌と健康科学誌に掲載された研究論文への貢献度を追跡しており、質の高い研究成果および共同研究のグローバル指標となっている。

 2023年度の自然科学分野(物理科学・化学・生物科学・地球環境科学)の研究機関ランキングは、1位「中国科学院」、2位「ハーバード大学(米国)」、3位「マックスプランク協会(ドイツ)」。中国科学院は、Nature Indexの創設以来11年連続で首位を維持。さらに、中山大学(中国)は地球環境科学で、復旦大学(中国)は生物科学分野でAdjusted Shareを伸ばし、自然科学分野上位10機関のうち6機関を中国の研究機関が占めた。米国は、上位50機関のうち19機関を占め、中国に匹敵する存在感を示している。

 自然科学分野の国内トップは東京大学だが、2021年8位、2022年14位、今回は18位になり、年々ランキングを下げている。このほか、京都大学(44位)、大阪大学(74位)、東北大学(89位)がトップ100にランクインした。また、4大学は、新たな指標「自然科学と健康科学分野」においてもトップ100にランクインし、東京大学(20位)、京都大学(44位)、大阪大学(77位)、東北大学(99位)を獲得。ただし、健康科学分野のみのトップ100に入ったのは、東京大学(64位)のみとなった。

 国・地域別ランキングでは、「自然科学分野のみ」および「自然科学と健康科学分野」で日本は5位を維持、「健康科学分野のみ」では9位を獲得。中国は4つの自然科学分野(物理科学・化学・生物科学・地球環境科学)における研究に総合的に貢献したことが認められ、米国を上回って前年2位から首位に浮上。一方、今回初めて対象となった健康科学分野では米国が首位を獲得した。
 

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