2023年10月27日17時26分
【パリ時事】来年のパリ五輪でサーフィンが行われる南太平洋の仏領ポリネシアのタヒチで10月中旬、会場設営を巡って地元民のデモが起きた。タヒチ出身のサーファー、マタヒ・ドローレはSNSにデモ動画をアップし「サンゴの破壊を止めるため、みんなの助けが必要だ」などと語った。
タヒチは波が強くて高く、攻略が難しい。世界屈指のスポットで自然も豊かだ。今回問題となっているのは審判が競技を見る小屋。ほとんどの大会は浜や陸の小高い場所に作られるが、タヒチは地形の関係でサンゴ礁のある浅場に建てられる。
毎年開催されるツアー大会では木製の小屋を作り、終了後に撤去する。五輪では安全や運営の観点から、より広く、電気などの設備が整ったものが必要。大会組織委員会はアルミ製の施設を作る予定で、事前の調査を踏まえて「環境への問題はない」としている。木製に比べて大規模な工事を要するため、地元民はサンゴへの影響など環境破壊を懸念している。
タヒチでは古い物を大切にする文化があり、何かを壊して新しい物をつくることを良しとしないという。そんな地元民の考え方が根底にあるだけに、どう理解を得るかが大きな課題となる。
自然保護求めてデモ サーフィン会場タヒチで地元民―パリ五輪 - 時事通信ニュース
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