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Monday, January 29, 2024

「皇居の森」で絶滅危惧種と出会えるかも? 自然観察会の募集始まる:朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル

後藤遼太

 絶滅危惧種の植物「ヒキノカサ」や希少な「ギンラン」、色鮮やかな「ラショウモンカズラ」を、皇居の森で見つけられるかも――。

 宮内庁は、皇居吹上御苑で開かれる自然観察会への募集要項を発表した。4月14日と5月4日の2回開催で、1回目は70歳以上、2回目は中学生以上が対象となる。これまでは新型コロナの感染拡大にともない、募集を見合わせていた。

 いずれも30人程度の観察会を3回ずつ開催する。従来は往復はがきのみの申し込みだったが、今回からはインターネットと通常はがきで受け付ける。ネットは宮内庁ホームページから。はがきは希望日や住所、名前などを記入して宮内庁まで申し込む。締め切りは2月26日(当日消印有効)。申し込みが多い場合は抽選。詳細は24時間案内のテレホンサービス(03・3284・6780。申込期間中)で案内している。

 吹上御苑は皇居西側に広がる約25万平方メートルの地域で、シイやカシがうっそうと茂り湿地や梅林などが点在する。江戸時代初期には御三家の屋敷などがあったが、明暦の大火(1657年)以降は火よけのための庭園として整備された。第2次世界大戦後は昭和天皇の意向で、農薬を使わないなど自然のままに管理され、タヌキやモグラ、野鳥、昆虫など多くの動物が生息している。

 こうした自然を国民と分かち合いたいという上皇ご夫妻(当時は天皇、皇后両陛下)の思いを踏まえ、2007年度に観察会が始まった。国立科学博物館研究員など専門家の解説を聞きながら1時間以上かけて散策する。上皇ご夫妻が登場する「サプライズ」が起きたこともあった。(後藤遼太)

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