[シンガポール 30日 ロイター] - 主要なエネルギー消費部門における自然エネルギーへの世界的なシフトは、規制面の問題、政治的圧力、明確な目標の欠如により2023年に減速した。
国際的な自然エネルギー政策ネットワークREN21(「21世紀のための自然エネルギー政策ネットワーク」本部:フランス・パリ)が年次報告書を公表した。
これによると、新型コロナウイルスの世界的流行とウクライナ戦争でエネルギー安全保障への懸念が高まり、自然エネルギーへのシフトは後押しされたが、その勢いは生かされなかった。
昨年末までに建物、産業、運輸、農業を巡る自然エネルギー政策を実施したのは米・インド・中国など13カ国のみで、これらのセクターで消費されたクリーンエネルギーは全体の12.7%にとどまった。
目標から後退する国も多く、再生可能エネルギー目標を掲げる69カ国のうちこれを24年以降に延長したのは17カ国のみだった。
REN21のラナ・アディブ事務局長は「各国政府は基本的に野心的目標から後退しており、エネルギー消費部門にはもはや経済的インセンティブがない」と指摘。
各国の改革は遅れており、特に工業と農業分野で化石燃料に付与された数兆ドル規模の補助金が依然としてエネルギー転換の足かせになっているという。
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自然エネルギーへの世界的シフト、2023年に減速=政策グループ - ロイター (Reuters Japan)
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