石垣島でことし3月、衰弱して飛べなくなっているところを保護された国の特別天然記念物のカンムリワシが手当てを受けて回復し、17日、自然に帰されました。
このカンムリワシは、体長およそ50センチメートル、生後11か月ほどの若い鳥で、ことし3月28日、石垣市西部の市道の脇で衰弱して飛べなくなっているところを保護されました。
手当てを受けた結果、体重が保護当時のおよそ2倍にあたる820グラムまで増えて回復し、リハビリ施設の飼育員、坂口未羽さんによって「未来」と名付けられました。
17日は、保護された場所に近い草地で自然に帰され、地面にそっと置かれた直後はうずくまって周囲を警戒するような様子を見せていましたが、しばらくすると勢いよく羽ばたいて飛び立ち、木立の中に姿を消しました。
カンムリワシは、国内では石垣島と西表島だけにおよそ200羽が生息し、国の特別天然記念物に指定されていますが、衰弱したり、交通事故にあったりして保護されるケースが相次いでいます。
リハビリを担当し、名付け親となった坂口さんは「未来に羽ばたいてほしいと願って『未来』と名付けました。初めて放鳥に立ち会えたことをありがたく思います。力強く飛び立ってくれてよかったですが、少し寂しい気持ちもあります」と話していました。
環境省石垣自然保護官事務所の古見用介自然保護官は「ほかの大人の個体に負けないように頑張って成長してほしいです。もし動けなくなっているカンムリワシを見かけたらぜひ連絡してください」と話していました。
衰弱から回復したカンムリワシ「未来」 自然に帰す 石垣島|NHK 沖縄県のニュース - nhk.or.jp
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