地球環境を考える体験型学習の拠点「奥大山自然塾」が江府町に開校して1年がたった。昨年は延べ35団体、624人が塾生となって学んだ。30日には「未来へのおくりもの」をテーマに、開校1周年を記念したイベントを同町御机のエバーランド奥大山で開く。
奥大山自然塾は脚本家の倉本聰氏が主宰する富良野自然塾(北海道)の分校として町が昨年5月に開校。大山の南側山麓を舞台に、地球の歴史46億年を460メートルの道に置き換え温暖化などの背景を考えるプログラムなど五感に訴える体験メニューを設けている。
利用は小中学生をはじめ、企業や教員の持続可能な開発目標(SDGs)研修、公民館活動など幅広い。冬場は出張自然塾などに取り組み、県内外に門戸を広げてきた。今年5月には、日南町と連携して都市部の中学校の修学旅行の受け入れに成功。県内の小学校の総合学習でも活用され始めている。
同塾インストラクターで町奥大山振興室の光島宏美地域プロジェクトマネジャーは「初年度に研修で利用した学校の先生や教育長からの口コミで、高校や小学校の体験学習での利用につながっている。今年は昨年の1・5倍の利用を目指したい」と意気込み。「地域に対して自分ができることを見つけて帰ってほしい」と願う。
地球は子孫から借りているもの―。自然塾が掲げるネイティブ・アメリカンの言葉だ。1周年イベントでは、30年後の未来に木を植える記念植樹をはじめ、自然塾特別授業や寸劇、大山おこわの販売やガラポン抽選会などを行う。午前10時~午後3時。記念植樹に参加する家族5組も募集中。問い合わせは電話0859(75)2211、奥大山振興室。
SDGs研修や体験学習 奥大山自然塾1年、活用広がる 30日、記念イベント - 日本海新聞
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