
銘酒「里の曙」の町田酒造による希少品
「江戸町奉行」は、葬祭業などを手掛けるセレモアホールディングス(東京都立川市)が企画。「里の曙」で知られる奄美大島の町田酒造(鹿児島県大島郡龍郷町)が自慢の技で造り上げた「奄美黒糖焼酎」です。いわゆるPBブランドで、一般小売店には流通していない希少な銘酒です。 名称には、国民を守る警察へのリスペクトが込められています。鹿児島県は、警察制度の確立に力を尽くした川路利良(かわじ・としよし、1834~79年)の出身地。東京警視庁の創設に関わり、初代長官である大警視に就きました。そんな歴史的な背景も、この名称には重なって見えます。
奄美群島だけで製造が許されている「奄美黒糖焼酎」
サトウキビから作られる黒糖が原料の焼酎の製造は、奄美群島だけに許可されています。戦後、米軍の軍政下に置かれていた奄美群島は昭和28年12月、日本に復帰します。「奄美群島が日本に復帰するにあたり、酒税法の基本通達で米こうじを使用することを条件に、奄美群島だけに黒糖を使った焼酎製造が認められました」(鹿児島県酒造組合奄美支部・奄美大島酒造協同組合のHPより)。 奄美大島酒造協同組合によると、喜界島、奄美大島、徳之島、沖永良部島、与論島に、25の奄美黒糖焼酎の蔵元(休業中含む)があるとのことです。
「減圧蒸留」で生み出される芳醇な味わい
各蔵元はそれぞれ個性豊かな銘酒で人気を博していますが、「江戸町奉行」の製造を担う町田酒造は、黒糖焼酎で初めて「減圧蒸留」を導入したことで知られています。代表銘柄の「里の曙」と同様に、「江戸町奉行」も減圧蒸留で造られています。 減圧蒸留による黒糖焼酎の大きな特徴は、町田酒造の広報担当者によると、「雑味が少なく、淡麗で、すっきり飲めます。きれいな印象のお酒です」という点です。減圧蒸留は、大気圧そのままの「常圧蒸留」とは異なり、減圧ポンプを使って蒸留器の中の圧力を減らすため、約45度から沸騰します。つまり、それほど熱を加えずとも蒸留できてしまうため、従来のクセのある匂い(こげくささ)や雑味が取り除けるというのです。
奄美黒糖焼酎「江戸町奉行」 世界自然遺産の地で育まれたプレミアムな逸品の味は(おとなの週末) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース
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