
中国放送
今週はTBS系SDGsウィーク! 秋も深まる中、野山の自然を楽しむ方も多いと思いますが、広島・安芸太田町では、少し変わった自然塾が開催されました。 「ハイどうも~! ビワマス?、ニジマス、ミスター・フィッシュでございます!…」(YouTubeより) この一見して個性的な「ミスター・フィッシュ」こと本宮芳太郎くんは、中学3年生。先月3日、彼が友達と企画した自然塾の開催日。今回のテーマは秋のきのこ狩りです。 「おはようございます。きょうは自然塾のスタッフと講師としてお越しいただき、ありがとうございます。ぼくの相棒である『ドクターカワセミ』が来られないということで、みなさんのお力を十二分に借りてやっていきたいと思うので、よろしくお願いします。」(本宮芳太郎くん) 芳太郎くんは、同級生の「ドクター・カワセミ」こと石田悠侑くんとともに生まれ育った安芸太田町の川や山を舞台にした「さんけん自然塾」を年に4回開催しています。 散策のスタートは、標高780m地点。子ども達は、ここで保護者に見送られ、自分たちだけできのこを採りつつ下山します。 「おじさんは、50年前にキノコに興味を持って…。」(きのこの先生 新谷正信さん) 今回の講師となるのは、町内在住のきのこ博士。班ごとのリーダーは、中学生から大学生の芳太郎くんの仲間が担います。 散策の舞台となるのは、安芸太田町内にある天上山の中腹に広がる「引き明けの森」。モミやツガなど針葉樹が多い、原生林で日本の秘境100選にも選ばれています。 「ほら見て。こんな大きい木が、たくさんあるんだよね。この山には。こういう木があるから、キノコがいろいろなキノコが育つんだよね。こんな木があるのが、この山のすごいところ。」(本宮芳太郎くん) しばらく雨が降っていなかったため、きのこ狩りは難航すると予想されていましたが、子ども達は次々ときのこを発見しました。 「まさにこういう森を代表するキノコ。名前も、モミの木のモミがついています。『アカモミタ』といいます。これは一応食べられる。ランクとしては上。口当たりは良くないです。」(きのこの先生 新谷正信さん) きのこについて語り始めると止まらないきのこ博士の周りには、判定を待つ子ども達の行列ができるほどに…。 「こういった形のキノコは、むやみに絶対食べてはいけません。」(きのこの先生 新谷正信さん) 日本のきのこは、まだ名前のない、研究の進んでいないものの方が圧倒的に多く、名前がついていたとしても食べられないものがたくさんあります。 「出た!ついに出たね。たぶんこれがきょう一番の形悪いんだけど、これが、「センニンタケ」っていう。ものすごく珍しいキノコ。おじさん50年やってるけど、このキノコはここ以外みたことないです。」(きのこの先生 新谷正信さん) 今回のきのこ狩りの目的は、きのこを通して森の自然を知ること。 森では、落ちた葉や枯れた枝を、きのこの仲間が分解して豊かな土壌を作っています。これが、芳太郎くんがきょう一番伝えたいことでした。 「キノコのおかげで山は守られて、葉っぱだらけじゃないんよ。葉っぱが落ちて、キノコとか菌が食べて、山が豊かになる。これってすごいよね。キノコって本当にすごいんよ。わかってくれたかな。だからキノコは大切に。リスペクトしましょう。」(本宮芳太郎くん) 芳太郎くんは、この自然塾で、「自然が好きな同世代の仲間を増やしたい」と考えています。 「何より自分が楽しいじゃないですか。いろんな人といろんなことが共有できるので。何よりそこが狙いですね。やはり、自然が好きな人が増えたら、環境を守ろうという意識も大きくなります。そしたらやはり地球の問題も解決というと大きいけど、そういうこともできるんじゃないかなと思います。」(本宮芳太郎くん) 採集したきのこは約40種類。ほとんどが食べられないものでしたが、子ども達は満足そうでした。 「嫌いだけど、これだけなぜかおいしい。」 「なんかプニプニする。うん、そうそう。」 - 普段嫌いなんじゃ? 「うん、普段嫌い。」 - 違いがあるんじゃね? 「うん。違いがある。すごいプニプニ!」(参加した子ども達)
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広島・安芸太田町 子どもがリーダー!新しい自然体験の形(RCC中国放送) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース
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