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Friday, January 28, 2022

「塵積(ちりつも)渋滞」って知ってる?自然渋滞の先頭では何が起きているの? - MOBY

長い渋滞を抜けたところで、「何もないじゃん!どうして混んでたの?」という経験をしたことはありませんか?

事故や工事などで渋滞が発生していれば納得できる気がしますが、何もないのに渋滞が発生していることがあります。自然渋滞はなぜ起こるのでしょうか?

自然渋滞の先頭は誰?

自然渋滞はサグ部や上り坂、トンネル入り口で発生することが非常に多いです。ドライバーが無意識に速度を落としてしまい、後続車がブレーキ、ブレーキ…と続きます。車列はしだいに遥か後方へと伸びていき、後方では最終的に止まってしまい「渋滞発生」となります。

これと同じようなことは、合流や車線変更の際にもみられます。

進路変更の際、道を譲った車は少なからず減速することとなります。譲った車の後続車はブレーキ、ブレーキ…と続き、同じ理論で渋滞が発生します。特に交通量の多い場所ではこの現象が発生しやすい傾向にあります。

このことを踏まえると、自然渋滞の先頭は、速度を落としている車両といえるでしょう。NEXCO東日本広報課に聞いてみると、「渋滞の先頭では車両の速度低下が生じているケースがほとんどです」とのことでした。

つまり「やっと渋滞を抜ける」と思い、速度を回復させようとしているときが、まさに自然渋滞の先頭といえます。そのときにスムーズに速度回復ができるかどうかが、後続車の渋滞に少なからず影響を与えるでしょう。

画像提供元:渋滞の先頭はどうなっているの?|どらプラ E-NEXCO ドライブプラザ

渋滞を起こしにくくする車間距離がある?

©︎Paylessimages/stock.adobe.com

自然渋滞の原因の多くは、前方車の速度低下によって車間距離が縮まりブレーキを踏むということが後方へ連鎖することです。つまり、車間距離を一定に保ち、ブレーキを踏む回数を少なくすれば渋滞を緩和できます。

車間距離を十分にとっていれば、前方車が減速したとしてもアクセルオフなどでの速度調整が可能です。車間距離が”クッション”のような役割を果たし、前方車の速度の変化を吸収できるようになるので、後続車への影響を少なくすることができます。

東京大学の西成活裕教授が提唱している「渋滞学」においては、渋滞を起こしにくくする車間距離は「40m」だそう。社会実験も行われており、一定の車間距離を保つことは渋滞の緩和につながることが分かっています。

理論上は走行する人全員が40mの車間距離を維持できればよいわけですが、実際にはなかなかそうはいきません。交通量が一気に増加すればどうしても渋滞は発生しますので、いかにブレーキを踏まずして渋滞の収束を早められるかということがポイントでしょう。

車間距離を開けすぎると後続車の迷惑になることがあるので注意が必要です。少し車間距離をとることを意識するだけで、渋滞の緩和につながります。自車の速度・車間距離が渋滞の原因にならないよう、意識しながら運転してみてください。

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