もっと安心安全なものを食べてもらえるよう技術を高め、生産量を増やしたい――。橋本市で農薬や化学肥料を使わない自然農法を実践し、その農作物を子どもたちに食べてもらおうという取り組みをしている。
冬場の1月には、ミズナやコマツナなどをビニールハウスで育てているほか、ニンジンやダイコン、ホウレンソウなどを露地栽培している。連日、午前7時ごろから夕方までの畑作業だ。月、水、金曜日に出荷作業をし、野菜の詰め合わせをインターネットで販売する。河川敷の草や周囲の林の落ち葉などを材料に堆肥(たいひ)作りもしている。「野菜嫌いな子どもは多いが、ニンジンやダイコンなどを受け取った人から、『見たことがないくらい子どもが食べた』といった声が寄せられてうれしい」と、好評に喜びを感じている。
横浜市出身。元々、農業に関心があったわけではなかった。転機は2011年3月の東日本大震災だ。「日本のことを知ろう」と横浜から自転車で旅をし、たどり着いた滋賀県内の知人宅のテレビで震災発生を知った。「人のために何かすべきだ」と決意し、NGOを通じ、宮城県石巻市で、炊き出しや泥かきなどのボランティア活動をした。活動を通じ、「人が窮地に陥ったとき、一番うれしいのは食べ物だ」と、その大切さを実感したとい…
輝集人:県外から移住し、自然農法に取り組む 白崎海さん(31) 食べ物の大切さ実感 /和歌山 - 毎日新聞
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